アイガー・メンヒ・ユングフラウ登山(2004年夏)

メンヒ登頂(たぬ)(2004年7月25日)

メンヒ頂上でアイガーを背景に

妊娠3ヶ月9週目、体調は良い。登れそうな気がする。妊娠6ヶ月以降になると胎児の分も酸素を必要とするらしいが妊娠初期は特に必要ないらしい。胎盤が出来上がっていないのだから、奪われないのだろう、、、だから高山ということは心配していない。しかし、途中で腹痛が起きたりすると恐ろしい。恐ろしいが登りたい。というか登れるならば登りたい。確かめずにはいられない。メンヒ登山は、中断した場合ユングフラウヨッホへ引き返せばいいはずだから、体調が悪くなってもなんとか自力で戻れるだろう。メンヒに登って体調を見てユングフラウ、アイガーに挑戦しよう。(妊婦の皆さん真似しないでくださいね。)

24日の夕方、ガイド組合に翌日からの登山の手続きに行く。英語で話し始めると日本語のほうがいいですか?と聞かれる。ガイドのことだと思い、日本語ガイドじゃなくていい、英語で良い。と答えると「私、日本語も英語もどちらも出来ます。」と言われてびっくりする。その人はデボラさんという素敵な若い女性で、岐阜県の可児市に一年間住んでいたとのこと。とても日本語が上手でびっくりする。
メールのやり取りのコピーを見せると、内容を覚えていてくれて、感激!安心して頼むことができる。
7/25,7/26たぬがメンヒ・ユングフラウ。ガイドが登れると言って、天気が良かったら続けて7/27アイガー。それはユングフラウが終わってから決めれば良い。お金もメンヒ・ユングフラウの分だけ払っておいて、アイガーを登ったらその分は帰ってから払えば良いとのこと。ありがたい。
アイスピックもガイド組合で借りる。

メンヒへ向けてグリンデルワルドを出発

朝、貸し別荘からアイガーを眺める

パスタの朝ごはん。しっかり食べなくっちゃ!

TADAとNAOMIに見送ってもらい緊張して07時19の電車に乗る。

がんばって行ってきます。無事に戻れることを祈って、いってきまーす。

ガイドとの待ち合わせは09時00にユングフラウヨッホのコーヒーショップ。 

アイガー北壁を車窓から眺めながら向かう。8時50分にユングフラウヨッホ着。ガイドのウールスはコーヒーを飲んでいる。私はトイレヘ

メンヒ登山開始

09時10出発。今日のメンヒ登山は南東稜を上る。まずはメンヒヨッホへ続くハイキング道を歩く。はじめは平らな道、途中でほんの少し傾斜が出てきた。するとすぐに息が上がって 足取りが重くなってしまった。まだハイキング道なのに、、、、この先が思いやられる。
(左の写真は7/29アイガー登山の帰りに撮ったもの。ほとんど平らな道がメンヒヨッホの手前まで続いている)

ハイキング道の途中で、横にそれてメンヒのほうへ向かう。ガイドがが今日使わないものは、ここに置いて行く。と言ってくれるのでビニール袋にヘルメット、食料、ヘッドランプ等を置いていく。ずいぶん軽くなってうれしい。

10時30分頃休憩。ふー息が切れている。他の人は楽そうに登っているのに、、、、、
そんなに急ではないし、これくらいで息が切れてしまっては、、、、、、

アンザイレンして歩き始める。しばらくはほとんど平らな雪道。そしてメンヒの南東稜の取り付きのところでビニール袋の荷物をデポして南東稜を登り始める。他の人たちはすぐにクランポンをつけて登っていたが、ウールスはかなり登ったところでやっと付ける。この後の登山でもウールスはなかなかクランポンを付けない。無駄なことが嫌いなガイドだった。そのおかげで楽をさせてもらった。息を切らせながら何とか登る。他の人はあまり息を切らせていない。

ルート
今日は天気がいいのでたくさんの人がメンヒに登っていた。

ユングフラウヨッホ(中央右下の突起物)とユングフラウ。

アレッチ氷河とアレッチホルンが美しい。

ヴェッターホルンも美しい。

メンヒに登頂し、メンヒスヨッホヒュッテへ

12時5分にメンヒに登頂。
ここからは頂上からの風景。
アレッチ氷河とアレッチホルンが美しい。

アレッチ氷河もきれいに見える。高い分だけユングフラウヨッホからよりよくわかる。

下りは楽しい。マッターホルンの下りの楽しかったことを思い出す。
私は山登りより、山下りが好きだなー。
アイガーの下りもこんなに楽しいかなー?こんなに楽しいなら登りたいな!と、登りの時には息が切れ”もうだめだー”と思っていたことをすっり忘れてしまっている。
(アイガーの下りは、楽しい下りというより、下って登っての繰り返しのつらい帰り道だった)

とっても楽しく下る。途中、デポした荷物を持ってヒュッテへ、またハイキング道を通る。ほんの少しの傾斜がきつく感じられ、ゆっくりしか進まない。ハイキングに来ている人たちに抜かされる。

14時00 メンヒスヨッホヒュッテ着。標高3650mの所にある感じの良いきれいなヒュッテ。トイレもきれいで電気があるので、夜に懐中電灯なしでも行ける。
疲れて夕食まで眠る。19時00から夕食。スープ、ジャガイモ、パン、ソーセージ、ハム(ちょっと塩辛すぎ)、野菜、デザートのおいしいご飯をいただく。コックさんの服を着た人が、各テーブルをおいしい?とレストランのように聞いて回っている。水500cc 5.20フラン、紅茶1リットル5フラン(明日のため)を買う。夕食後またすぐに眠る。あんなに昼寝をしたのにしっかり眠れる。翌朝、疲れは取れてすっかり元気。

夕食のとき、今日はあんなに息を切らしていたので、聞きづらいと思いつつ、勇気を出して「アイガーにも登りたいけどどうだろう?」と聞いてみると、予想に反して「大丈夫だと思うよ。でも、天気がどうなるか分からないので、明日ユングフラウを登った後にユングフラウヨッホに帰ってから、ガイド組合に電話で天気を確認して、よければアイガーへ向かおう。」と言われる。びっくりだけどうれしい。

夕焼けを見たかったが、疲れていたので早々に寝てしまい、見られなかった。

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