アイガー・メンヒ・ユングフラウ登山(2004年夏)

アイガー登頂(たぬ)(2004年7月29日)

アイガー頂上のたぬ

とにかくうれしい。

アイガー・ミッテルレギ稜を登る

2時過ぎにトイレへ行って、明け方うとうとしてると、4時起床のはずなのに気がついたら4時9分、ウールスが部屋から出て行くのが見える。あわてて飛び起きる。
準備をして靴も履いて、オレンジジュース、紅茶、シリアル、パン、バター、ジャムのおいしい朝食。本日も快食快便。
さあ、妊娠3ヶ月で登れるだろうか?なんて気分は全然なし、かなり緊張はしているが気持ちはアイガーに向かって登る気満々。
ヘッドランプの明かりを付けて、4時50分出発。
途中の景色はとっても美しい。しかし、ルートは左右どちらもすっぱと切れていて文字通りナイフリッジで恐ろしい。しかしそんなことを気にしている余裕は無い。一歩一歩進む。
ジャンダルムのところを登るときのフィックスロープが長~い。めちゃくちゃしんどい、もうあと1mもロープが続いたら手がもたない。ダメだ!と思うとロープが終わる。ぎりぎり何とかなったフー!というのを3回くらい繰り返した気がする。多分、長いのが3本くらいあったのかしら?もっとかもしれないが記憶が定かでない。途中でクランポンを付ける。そのうち、斜度が楽になる。でも、両側がすぱっと切れているため非常に高度感があり、バランスを崩すと恐ろしいので、いつもだったら立ったまま歩く斜度でも、手を使って、慎重に歩く。山が赤い。しばらく歩くと頂上に着く。

7時50分、アイゼン装着。
ヴェッターホルンがだいぶ遠くなった。

フィッシャーホルン(4049m)と下グリンデルワルト氷河が良く見える。

写真中央の雪稜はアイガー頂上。
がんばるぞ!頑張るぞ!エイエイオー

メンヒも見える。

アイガー頂上

8時16分アイガーの頂上着。
頂上は雪原。美しいグリンデルワルトの谷、周りの山々が見渡せ、素晴らしい。
写真にはアイガー山頂の三角の影が映っている。

ユングフラウ(4158m)のときは雲に隠れていたモンブラン(4807m)も見える。美しい。
手前はチンゲルホルン。

フィッシャーホルンFiescherhorn(4049m)とEwigschneefaldの氷河

メンヒが近い。

光が強すぎてうまくとれなかった。

左にクライネシャイデック。中央にメンリッヒェンが見える。

ウールスありがとう。

グリンデルワルトの村とシュヴァルツホルン(2928m)やフィルスト方面が見える。右に少し見えているのがヴェッターホルンの一部。
ここまでが頂上からの写真。

アイガーから下山

頂上で紅茶を飲み、スナックを食べ、ガイドにチョコレートを分けてもらって、下り始める。
頂上まではそんなに大変ではなかったが、その後の大変なこと!一度たくさん下る。このとき懸垂下降を3回ほどする。楽しかったがその後が、、、、、フー。上がって下っての繰り返しを何回だろう ?4回かしら5回かしら、、、、もうつかれた。頂上に向かっていれば志気も上がるが、下りだと思うと、、、、残り2つのアップダウンを残したときにウールスに「疲れた?」と聞かれる。歩き方にも現れているらしい。これは、下りではない。帰り道、帰り道。下りと思うとやってられない。

メンヒよりもこんなに下まで下ってしまった。
トホホ、、、、。また登るんだよなー

登っていくルートが良く見える。

アイガーを振り返る。

岩がおわって、氷河に出る。あーこれでアップダウンは終わった。良かった。

メンヒの北東壁の下をトラヴァースしてメンヒの東側に出てメンヒスヨッホへ向かう。
写真の右から左へ歩きメンヒの周りを回って反対側に出る。

途中、一回だけ少し尻ぞりをしてもらう。

メンヒスヨッホの横に出る。ふー終わった。ありがとうございました。ザイルを解いて、ユングフラウヨッホへのハイキング道を帰る。素晴らしい山登りだった。

メンヒの頂上が見える。

メンヒ南西稜(こちらからは私は登っていない)

平坦なハイキング道をユングフラウヨッホに向かって歩く。

ユングフラウヨッホが見えてきた。

ユングフラウヨッホに12時50分到着。ウールスに「13時の電車に乗る?」と聞かれるがトイレに行かねばならない。トイレに行き、ホットチョコレートとパンを食べ、13時30の電車に乗って帰る。
シャレーに戻ると可愛いNAOMIとTADAが祝福してくれる。ありがとう。<

夕方、テラスで食事をしながら赤くなったアイガーを眺め、今日一日の幸せをかみしめる。

中央にミッテルレギ小屋が見える。素敵な小屋だった。

おやすみなさい。

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