ヴァイスホルン登山とツェルマット周辺ハイキング(2006年夏)

ランダからヴァイスホルンヒュッテまで(たぬ)(2006年7月26日)

ヴァイスホルンに挑戦開始

いよいよたぬのヴァイスホルン登山である。前日にガイド組合で手続きをとる。小屋まで5・6時間かかるから良いトレーニングよ。ランダからの道はランダで降りて川と線路を渡っていくようにと、地図を見ながらランダからツェルマット寄りのところで渡る道を探しながら話をしてくれる。詳しくはランダの駅で教えてもらえるよ。とガイド組合のお姉さんに教えてもらう。

荷物のところに30リットルのザックと書いてある。私たちのザックは45から55リットルなので大きすぎる。
ハイキング用に25リットルのザックがあるので、それの中に無理して荷物を詰め込むことにした。とても軽いのでうれしい。

11時30分ツェルマット発の電車で出かけたいと思っているが、子供たちにご飯を食べさせていたら間に合わなくなり、12時30分発の電車で出かける。みんなも見送りについて来てくれるので嬉しいし心強い。

ランダに12時50分ころ到着。駅で道を聞こうと思うと、、、なんと、駅員さんは午前中しか駅にいないようで事務所は閉まっていて無人だ。駅前のインフォメーションへ向かうが、そこも昼休みで無人。困った、困った、一体どうやって小屋まで行くの??

TADAが一昨年アイガーを登ったときに一緒になったお友達が、前の週にヴァイスホルンを登っていて、その人にメールで登山口までのことをTADAが尋ねておいてくれたので、そのメモを見ると駅前の道をブリーグ側に数十メートル進んで踏み切りをわたると書いてある。おー助かった。

ほっとして、見送りにきてくれた3人に別れを告げる。頑張るね。

ランダからヴァイスホルンヒュッテまで

NAOMIは昨日から、「ママに頂上で万歳して来て欲しい。きっと登れると思う。」と応援してくれている。TAKUはママと離れての初めての夜を今日迎える。どうなることか心配だが頑張ってね。TADA様よろしくお願いします。13時に小屋へ向かってスタートする。

メモの指示どおり、駅前の道をブリーグ側へ200メートルほど進むと踏切があり、橋が続き川を渡る。右手に採石場がありそのまま進むと、道標があり、 ヴァイスホルンヒュッテへの登山道であることが分かる。

この分かれ道を左へ。

牧畜用の道具や草を入れるための倉庫が立ち並んでいる。

ただいま13時2分なり。さあ、ヒュッテに18時までにつけるかしら、頑張るぞ!と思いながら登り始める。

登山道の前半は木の生えている道で、風の通りも悪く、暑い。
見晴らしもあまりよくない道を汗を流しながらジグザグとどんどん高度を上げていく。

15分でこんなに高度を上げました。

13時57分。ランダの町かテッシュの町が下に見える。建物の大きさがどんどん小さくなるので高度が上がっているのが分かる。

雨がぽつぽつ降ってきた。雷が鳴らないことを祈りながら歩き続ける。

ストックを持った女性ハイカーがものすごいスピードで登っていってしまった。どこへ行くのか尋ねると、ヴァイスホルンヒュッテより低いところよと言いながら去っていった。あんなに早く登れてうらやましい。

1時間20分登ったところで残り2時間40分の道標がある。18時までには小屋に到着できることがわかる。これで、もし雷が鳴っても1時間くらいなら雨宿りして避けることができるのでほっとする。

道標を見てしばらく進むと、木がなくなり、見晴らしの良い、とても気持ちの良いハイキング道になる。時々雨に降られるが、雷は鳴らず、楽しくハイキングを続ける。ロープウェーで上に登るのも良いが、自分の足でどんどん高度を上げるのも、達成感があってよいかも、、、と思いながら進む。

羊さんこんにちは、応援してね。

15時19分、羊小屋を通る。

羊小屋を過ぎてなだらかなハイキング道が続く。

写真はうまく取れなかったが谷の反対側にあるドムが美しかった。

マッター谷の底から随分高いところまで登ってきたことがわかる。

歩きやすいハイキング道。コースのしるしがあるので安心して歩くことができる。

羊が一所懸命草を食べている。

かわいらしいお花が咲いていた。シャモニーへ行ったときにハイキングした、ラックブランへの道に似ていると思いながら進む。

そろそろ、小屋が見えるといいんだけどなーと思いながら登り続ける。

小屋が見えた!あと少し、がんばるぞ!

何人かの下りの人とすれ違う。みんないい顔をしているので、きっとヴァイスホルンへ登ってきたんだろうなー私も明日あんな顔をして下ることができるかしら?下りたいなと思いながら進む。

あと20分と道標にある。

羊が、道の真ん中で陣取っている。
すみませーん、そこ、どいていただけませんか?

小屋への最後の道。

17時23分、ヴァイスホルンヒュッテに到着。小屋はたくさんの人で賑わっていた。
明日登る人なのか、今日登って、ゆっくりしているのかしら?

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コメント(2)

稲龍 :

初めまして稲葉と申します。
HPの方、拝見させております。写真が多く、大変参考になります。
一つ教えて頂きたいのですが、ヴァイスホルンヒュッテではテント泊出来るのでしょうか?
この夏、ヴァイスホルンを登ろうと考えています。

たぬたぬのホームページへのご訪問ありがとうございます。

回答ですが、スイスアルプスでは指定場所以外ではテント泊は禁止されております。
ツェルマットの駅の近くにテント場はありますが、ヴァイスホルンヒュッテ及びヴァイスホルンの登山ルートにはキャンプ場はなくテント泊はできません。
ルート上には水場もほとんどありませんし、規則違反をした場合のリスクや登山ルートの情報収集を考えるとヴァイスホルンヒュッテでの宿泊をおすすめします。
ヴァイスホルンヒュッテは素敵な小さな山小屋で、ヴァイスホルンを目指す登山者たちと山の話をしながら、宿泊することは純粋に楽しい思い出になると思います。