エンガディンとグラウビュンデン周辺鉄道旅行(2009年夏)

ブレガリアの谷の石造りの村ソーリオ(2009年7月22日)

ブレガリアの谷のソーリオ

マローヤからマローヤ峠を越えてブレガリアの谷に入り、灰色の石造りの建物が建ち並ぶ中世の雰囲気を残した村ソーリオへ行き、周辺を散策した。

マローヤ峠を越えてソーリオへ

13時55分。マローヤ峠を越え、ブレガリアの谷に入る。ポストバスは楽しいメロディー奏でながら九十九折の道路を進む。車に酔いそうな急カーブが続くが、ポストバスのメロディーが楽しくて苦にならない。

バスは標高をぐんぐん下げる。ポストバスは、イタリアのキアヴェンナ行きであり、谷を下ってイタリアへ抜けていくが、私たちはプロモントーニョでバスを乗り換える。ブレガリアの谷の関門であった時代の塔が車窓から見えた。

午後2時40分、ブレガリアの谷に何面する山腹(標高1090m)にある村、ソーリオ[Soglio]に到着する。プロモントーニョ[Promontogno]で乗り換えたポストバスもここが終点である。

猫さん、こんにちは。

ソーリオ中心部

バス停から坂道を進んで、村の中心へ向かう。バス停から坂を上っていくと、まず、教会。次に栗のみやげ物屋がある。その向かいにインフォメーションがあり、更に進むと村の広場に出る。そこにはホテル・パラツッオ・サリス(1701年に建てられた)がある。
このホテルにはセガンティーニも滞在したことがあるという。セガンティーニは「ソーリオは天国への門である」と言っている。

突き当りを曲がるとすぐに、教会とみやげ物を売っている店があり、その向かい側にはインフォメーションセンターがある。

イタリアとの国境であるシオーラ山群とその下の氷河がとてもきれいに見える。

ソーリオ[Soglio]は標高1090mにある。

教会の中。

教会。

インフォメーションセンター。

お店に入ってみる。

栗のパイ、栗はパスタ、マロングラッセなどを売っている。秋には栗も売られるのだろうか?

マロングラッセ、栗のパスタ、栗のクリーム、アプリコットを購入する。

アプリコットは量り売りだ。レジの前の秤で量った。

石畳の道、石壁の家が続く。壁も、屋根も石なので、三匹のこぶたのオオカミが来ても大丈夫だ。。

中世に世界に迷い込んだようだ。

村の広場の前にはホテル・パラッツォ・サリスがある。かつてのブルガリア地方の有力者サリス家の館。サリス家は13世紀からこの村に住むようになり、いくつもの館を建てたそうだ。
ホテル・パラッツォ・サリスは1701年に建てられたものだ。その後、サリス家はイギリスに移り、19世紀後半からホテルになっている。

ホテルの向かい側の家の前にベンチを見つけたので、そこでマロングラッセをいただく。

じゃーん、こんなに大きいマロングラッセ。とても美味しい。

石畳をどんどん進む。

立派な屋根の付いた水場。ブラシが置いてある。何に使うのだろう??

ソーリオ周辺散策

村の中心から外れると、石畳ではなく草地になる。

教会には村の景観を引き締める力がある。

村から少し外れたところから見ると、ソーリオの村の建物は斜面にへばりつくようにして建っていることが良く分かる。

草むらを歩くのも楽しい。ソーリオはブレガリアの谷に南面する山腹にあるので、村の端から南に目を向けると、ブレガリア・アルプスの雄大な眺めが楽しめる。

ぐねぐね道が楽しい。

煙突が並んでいる。朝や夕方には煙が上がるのだろう。

電車になりきり、石畳の線路を進む子供たち。

路地がとても狭く、建物と建物が寄り添っているように建っている。一度村の中央に戻ってから、村を見渡すために、上のほうへ向かう。

観光客がたくさん来ているはずなのに、ほとんどすれ違わない。どこにいるのだろう。厚い石の壁が、イタリアの強い日差しを感じさせる。

ご機嫌でどんどん進む。

あそこは、きっと展望台だろう!

当たり。展望台だった。村を見下ろすことができた。

ソーリオの村と谷が一望の下にあり素晴らしい光景だ。ソーリオからイタリア国境の村カスタセーニャにかけての斜面は、スイスで一番広い栗林とのことである。

石のスレートで葺かれた屋根の連なりが楽しい。今建設中の家も石のスレートを葺いている。

展望用の椅子が設置されている。

展望台への道の草はあまり踏みつけられていないようなので、ここまで来る人は少ないようだ。

可憐な花が咲いている。

帰りのバスの時間が近づいてきたので、村の中へ戻る。

石のスレート葺きの屋根。

歩いていると、今は一体いつなのか、私はどこにいるのか、分からなくなる。

バスの時間ぎりぎりになったので、急いでバス停に戻る。また、栗の季節に来たい。

ヴァル・ブレガリア(ブレガリア谷)からサンモリッツへ

16時3分。ソーリオ[Soglio]のバス停へ行くと、どこから来たのか、たくさんの人がバスを待っている。しまった!みんな帰る時間なのだ。乗り込んだバスは満員だったが、親切な座っている人がTAKUTAKUを抱っこしてくれたので、少しは楽が出来た。TAKUTAKUは、緊張して険しい顔でその男の人のひざに乗っていた。

プロモントーニョはローマ帝国がブレガリアの谷を征服するときに拠点にした場所だ。ここにはローマ人居留地があったという。

プロモントーニョ[Promontogno]で、バスを乗り換えるときには、急いで乗車した。満員のため乗車できなかった人もいた。

帰路もマローヤ峠のぐねぐね道路を通る。

乗客は途中でどんどん下車し、だんだん空いてきた。

湖のほとりのドライブが楽しい。

17時29分。ポストバスがシルスマリア[Sils-Maria]のニーチェ博物館の前を通る。今は営業している。訪れたいが、サンモリッツに帰るのが遅くなるので我慢する。

シルヴァプラーナ[Silvaplana]でもう一度バスを乗り換える。

サンモリッツ湖畔に戻ってきた。

スクール・プラッツ(学校広場)からは徒歩で帰る。

マローヤの村で買った栗のパスタ。「クリームソースで食べると美味しいよ。」とお店の人が教えてくれたが、私たちは茹でただけで、塩味で頂く。それでもとても美味しかった。
特に、混じりっけなしの炭水化物が大好きなTAKUTAKUには好評だった。

2袋しか栗のパスタを買わなかったけど、もっと買えば良かった。

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