ボードウォーゲーム対戦記録

バルジ大作戦(CMJ)対戦記録(2001年2月 4日)

ゲームについて

バルジ大作戦はかってエポック社のワールドウォーゲームの中でも特に高い人気を誇ったゲームであり、私も小学生か中学生の始め頃にプレイした記憶がある。このたび、国際通信社から再販されたのでプレイしてみた。私はドイツ軍、連合軍はK氏である。

このゲームを私はプレイしたことはあるのだが、なにせあまりに昔なので何も作戦らしきことを覚えていない。雑誌等ではかなり研究されているので対戦前にソロプレイは出来なかったが、一応記事に目を通しておいた。K氏の方は初プレイということである。始める前から私はドイツ軍のプレイに自信がなかった。私のプレイスタイルはよく言えば慎重、悪く言えば臆病であまりリスクのある攻撃はせず、ほぼ確実な攻撃しか行なわない傾向がある。戦力温存至上主義なのである。それはそれで攻撃側の戦力が消耗しにくいという利点もあるのだが、それで勝てるようなゲームは少ない。このゲームのドイツ軍のようにすみやかに突破前進をしなければならない場合には向かないと思えた。サイコロをふらなくてもすむ防御側でユニットを分厚くスタックさせ何重にも防御線を張りながら反撃の機会をうかがうのがお似合いなのだ。

作戦方針

まず連合軍が配置したが、まず常識的な配置であった。しかし、第7軍戦区の米第4 歩兵師団の配置に隙を見つけた。プレイ前の作戦方針としては北方の第6SS装甲軍はモンシャウ方面の敵を牽制・拘束しつつ、マルメディ経由でスパ方面に2 個装甲師団で突破させ、2個装甲師団はサンヴィット攻略を目指す。中央の第5装甲軍は2個装甲師団をサンヴィット方面に向けるが教導装甲師団はクレルボー経由でバストーニュを目指す。南方の第7軍は米第4歩兵師団を撃破した後は、側面援護に当たらせる。というものである。

両軍のセットアップは完了してプレイ開始となった。

両軍の開始時の配置(下が北)

第2ターン終了時の状況

第6SS装甲軍は慎重な攻撃のために、それほど前進はしていないが、損害も非常に軽微である。モンシャウ~サンヴィット街道を切断する位置まで第2SS装甲師団が前進し、第12SS装甲師団は第5装甲軍と共同でサンヴィットを包囲した。守備隊はアメリカ機甲2個戦闘団である。他の装甲師団は深い森と狭い戦線に阻まれてほとんど戦闘参加できていない。

サンヴィット包囲戦は長引きそうである

 

第5装甲軍は前面の連合軍のほとんどを撃破して大きな突破口を空け、教導装甲師団と増援の装甲旅団群も加えた2個装甲師団相当がバストーニュに隣接するまで進撃している。バストーニュを守るのはアメリカ機甲1個戦闘団にすぎない。連合軍の援軍が来る前に占領するチャンスである。残りの2個装甲師団はサンヴィット包囲戦に参加している。歩兵部隊は進撃にまったくついていけていない。

バストーニュ占領は目前

 

南方の第7軍もアメリカ第4歩兵師団をほぼ無力化し、無人の野を行く進撃になっている。歩兵の足の遅さがうらめしい。

無人の野を行く進撃

第4ターン終了時

第6SS装甲軍はサンヴィットを攻撃したものの、落とすことは出来ず膠着状態となった。このため、力攻めを断念し、包囲による消耗を待つことにした。結果的には1ターンから2ターンの間、2個装甲師団を有効に生かせなかった.このためサンヴィットから装甲師団をマルメディ方面に転用して全力でスパ、ヴェルヴィエへ攻勢をかける方針に転換した。森林がだんだん少なくなってきているので少しは装甲部隊の行動の自由が取れるようになってきた。しかし、連合軍も部隊を後退させ、きちんと戦線を形成しつつある。ドイツ装甲部隊の損害はわずかなステップロスのみでほぼ戦力を維持している。

新たな攻勢にでる直前の第6SS装甲軍

 

南方では第3ターンにドイツ軍はバストーニュ攻略に成功した。しかし、戦線の広がりに比べて部隊数が少ないため、あまり突出すると包囲される危険がありバストーニュ周辺を確保したのみに留まっている。歩兵部隊はなかなかやってこない。なお、ドイツ軍は増援の装甲部隊を全てこの付近に投入している。連合軍も薄い戦線があるのみで攻撃に出れるほどの戦力ではない。この方面のドイツ装甲部隊はまだ無傷である。

バストーニュを確保した第5装甲軍

第6ターン終了時

北方ではモンシャウ・オイペンは連合軍がいまだ保持しているが、第6SS装甲軍の主力は連続した攻撃でスパから2へクス、ヴェルヴィエから4へクスに迫った。第5ターンに登場したイギリス軍はドイツ軍が移動ミスによってスパに近づきすぎたためにミューズ河を越えて全力で駆けつけてきたが連合軍がドイツ軍の包囲攻撃のためにかなりのユニットを失っていることもあって戦線の穴埋めに当てられた。サンヴィットを攻略した第5装甲軍の2個装甲師団はトロワポンを越えて西へ進撃している。平地がかなり増えて装甲部隊の威力が発揮されやすくなってきた。

スパ、ヴェルヴィエに迫るドイツ軍

 

南方では歩兵部隊が追いついてきたため攻勢を再開し、ユニットが少なく戦線を張り切れない連合軍が後退したため、ヌシャトゥーを占領した。しかし、多くの歩兵部隊を南方から突破させて戦線が薄くなり、ヌシャトゥーより西には勝利得点都市がないこともあり、第7軍は防御体制に入った。だが、第5装甲軍の南方の装甲部隊はマルシェを南方から脅かし、ミューズ河を目指すべく北に攻勢軸をシフトして攻勢を続けさせることにする。

南方は膠着状態になりつつある

第8ターン終了時

スパ、ヴェルヴィエを失えば勝利はない連合軍は必死に戦線を張ってきたが、防御側に有利とはいえない地形になってきたことと、ある程度消耗してきてはいたもののかなりの戦力を残している4個装甲師団の攻撃でスパを包囲し、ミューズ河への突破口を開くことに成功した。

北方ではまだまだドイツ軍の攻勢は続きそうである  

中央部でも第5装甲軍の攻撃は続きマルシェに迫った。またその北方では主力の装甲部隊がイギリス軍に大打撃を与えて突破口を開きつつある。しかし、アメリカ軍の強力な2個機甲師団が援軍としてこの方面に投入されたので警戒を要する。南方ではアメリカ2個機甲師団による反撃が開始され、ドイツ軍歩兵部隊の薄い戦線は大打撃を受けてしまい、大きな突破口をあけられてしまった。

中央部ではドイツの攻勢も限界に達しつつあるか。南方では大きな危機が始まっている。

この第8ターン終了時でドイツ軍の得点は70点以上に達しており、ドイツ軍の勝利となった。得点の内訳ははっきりとは記録していないが、都市の占領がサンヴィット、バストーニュ、ヌシャトゥーの30点。突破の得点が6ユニットの歩兵で6点。ユニット除去が40点近かったように思う。勝因としては作戦というよりもドイツ軍の戦力を温存したまま、多くの連合軍ユニットを壊滅できたことによるだろう。ゲーム終了時までにドイツ軍装甲部隊はステップロスこそしていたものの1ユニットも壊滅しておらず、歩兵部隊の壊滅もわずかであった。連合軍は序盤にユニットを多く失ったことにより、後退して不利な平地で防御するか、薄い戦線を張って突破され包囲攻撃されてユニットを失う場面が多かった。次回はK氏がドイツ軍で私が連合軍と立場を入れ替えることになっているので、この教訓を生かしてプレイしたいと思う。