2001年から2004年まで毎年ヨーロッパアルプスに出かけてきて、2005年はtaku出産のため海外にはいけなかった。
2006年こそ、ヨーロッパアルプスに行きたい。山も登りたい。こうした思いは当然あった。
ヨーロッパアルプスでどこに登りたいかどこに行きたいかは夫婦で相談して、モンブラン、マッターホルン、アイガーとこれまで登ってきて、次に登りたい候補としては、ツェルマット付近ではヴァイスホルンとモンテ・ローザ、グリンデルワルト付近ではヴェッターホルンとフィンスターアールホルン、フランスのシャモニー付近では、グランド・ジョラスとエギーユ・ヴェルトとロシュフォール稜などの名があがっていた。
このうち、グリンデルワルト付近の山については2004年に訪れており、連続になることから今回はやめることにし、フランスのシャモニーについては2002年から行っていないが、カーフリーリゾートであることと山と渓谷社の「アルプス4000m峰登山ガイド」に書かれている美しい山ヴァイスホルンの魅力、そして前回の滞在先が非常に快適でイメージが良かったということが決めてとなり、ツェルマットにヴァイスホルン登頂を目標として行きたいということが固まった。天候が悪いことがあっても夫婦2人が時差ぼけ対策・高度順応も含めて無理なく挑戦するには現地滞在2週間ということも決めた。
こうした希望はあるが、たぬもTADAも転勤や異動、仕事がどうなるかはわからない。3月末に残留が決まった時点でTADAは早くも運動開始し、まず4月10日に飛行機をとることができた。仕事はなるべく迷惑がかからないように数ヶ月前から準備をして日程調整をし、どうしてもの部分だけお願いすると言うのが長期旅行に行くコツだと思っている。どうやっても2週間もいなければ迷惑はかかるのだが、、、、。たぬも機会をみて上司の許可を得ることに成功した。
航空券を押さえた後、前回ツェルマット訪問時に滞在した貸し別荘を予約しようとしたが、希望の部屋は1週間しか空いていないことがわかり、2週間の滞在期間中に大変な引越しはしたくなかったので残念ながら他の別荘を探すことにした。
スイスの貸し別荘予約ではいつもお願いしているグリンデルワルト日本語観光案内所で探したのだが、なかなかいい宿がみつからない。いいと思った別荘はすでに予約済みであることも多い。滞在する貸し別荘は旅行の成否を大きく左右するのでさすがにあせり、TADAがつたない英語でメールをいっぱい出したところ、1箇所駅近くで1日200スイスフラン(19000円)の通常料金を160スイスフラン(15200円)におまけしてくれるというところが見つかった。予算的には金額の上限ではあるが、もともと200スイスフランの部屋であり、部屋が広く、駅にも近くマッターホルンも見えるという点は申し分が無い。
結局、グリンデルワルト日本語観光案内所には今回は断りを入れて、独自に予約した別荘を借りることにした。
次に問題となったのはお金の支払いだった。これまで、スイスの別荘の代金はグリンデルワルト日本語観光案内所にクレジットカードで払っていたし、他のホテルは現地でカード支払いをすればよかった。しかし、今度の貸し別荘は半額を現金で先に支払って欲しいと言う。支払方法は、クレジットカードは不可で振込みしかない。いろいろ調べて郵便局から振り込むと一番割安らしいとわかったので、なんとか郵便局から支払ったが、きちんと振込み成功したかどうかわからず、何度も相手に照会して「確かに届いたからOK」という返事をもらうまではかなり不安だった。
飛行機と貸し別荘が確定すればあとは前後の宿泊を決めるだけであった。行きの7月21日夜については、チューリッヒのクローテン国際空港着が夜になり、22日もツェルマットへの長距離移動のため、早朝出発の予定であり、空港近くにあり何回も宿泊しているホテルウェルカムインにした。ウェルカムインの宿泊申込は多少操作性が悪かったがインターネットですぐ済んだ。
帰りは、8月5日昼にチューリッヒを出発する便なので8月4日夜に空港近くのホテルでは、安全とはいえ退屈で面白くない。いろいろ検討したが、チューリッヒにある程度近くて、天気が悪くても楽しめる観光地ということで「ライン川の真珠」と呼ばれるシュタインアムラインに宿泊することにした。
シュタインアムラインのどこに宿泊するかということは、地球の歩き方を見ていると市庁舎広場というシュタインアムラインの中心地にあり、壁画が美しく建物自体が観光名所ともいえるホテルアドラーに宿泊したいということで夫婦の意見がまとまった。
問題はホテルアドラーの予約方法で、ホームページはあって、そこからフォームメールで宿泊予約を申し入れたがなしのつぶてであった。普通ならあきらめて他の宿を探すところだが、どうしてもアドラーにとまりたかったので、たぬが国際電話をかけてつたない英語でなんとか予約をとった(と思う)。大丈夫かしら?
人里はなれた山でもないので、どうしても現地で泊まれなければ、チューリッヒに戻るなどすればよいと割り切った。
TAKUは初めての海外旅行。
拓拓はアトピー性皮膚炎。直前に行った血液検査のIgEの値は6060で小麦、ミルク、卵などなどに反応している。小麦とミルクの国への2週間の旅行は大丈夫なのだろうか?
病院で相談すると、ベジタリアンで行ってくるようにと言われる。ベジタリアンで卵と牛乳は避けれるけど小麦はどうなる?
心配なものを食べるときにはインタールを食前に飲ますように指示を受ける。蕁麻疹が全身に出たときのためにステロイドの飲み薬も処方してもらう。それを飲ませても治まらなかったら30分以内に医者に診せなさい。アレルギーは何が起こるかわからない。それがアレルギーだよ。アナフィラキシーについてもgoogleで調べておきなさい。などと言われて、恐ろしくなった。
でも、空気の良いところでは症状が治まることもあるといわれるので、それに期待をして出かける。
結果としてはTAKUの状態は改善した。
夜にかゆみがあったので、夜だけ抗アレルギー剤を飲んで、食前に漢方薬をのませる。
涼しいからなのか空気が良いからなのかどんどん良くなっていった。
もっと長くいたら完治したかも、、、、
水疱瘡の予防接種をする。直前に保育園で水疱瘡が流行る。よかった、予防接種をしておいたので安心安心。
手足口病も流行っているけどまーいいでしょう。
ルフトハンザ航空へ電話をしてたぬの食事とNAOMIの食事をベジタリアンミールでお願いしておく。
結果、あまりおいしくなかったのでTADAは普通にしておけばよかったんじゃない?と不機嫌だ。しかし、帰りの便の朝食がオムレツだったので、最後に気が変わったようだ。
行きの2食はパスタに温野菜が乗っていてトマト味のものであまり美味しいとはいえなかった。
普通の食事がうなぎの蒲焼丼と麻婆豆腐だったのでそちらのほうが絶対に美味しい。ただ、うなぎの蒲焼丼には玉子焼きの細切りが乗っていた。
帰りのベジタリアンメニューは食べれる味だったし、2食目(朝食)がオムレツなのでベジタリアンにして良かった
ベジタリアンは帰りだけにしても良かったかも
ホームページで機内食の確認ができたので、何が出るかを確認してから頼んでも良かったかな
いよいよ出発である。前夜からNAOMIもたぬもTADAも興奮している。楽しみ楽しみ。
今日は、中部空港発のルフトハンザ航空737便で中部国際空港を出発、フランクフルト経由でチューリッヒに向かう。
何度も何度も乗っているフランクフルト経由の便だが、中部国際空港から乗るのははじめて。TAKUは初めての国際線の搭乗である。
いつもに比べると数日前から、かなり準備していたのでいつもよりましではあったが、荷造りなどの事前準備は大変だった。
朝は予定通りに出発したが、金山駅から名鉄に乗る際に乗るつもりであった急行に乗り遅れるトラブルがあり、しばらく急行が無かったのでけちるんには珍しく特急のミュースカイに乗った。昨年乗った急行などに比べると座れるし、途中の駅にほとんど止まらないから早いし、荷物も置きやすいしくせになりそう、、、でももったいないから疲れているか時間に追われないと乗らないだろう。NAOMIはおおはしゃぎでかわいいが、あまりこんなところで疲れられても困るが、子供だから仕方が無い。
名鉄電車で中部国際空港へ向かう。
予定していた電車に乗り遅れたのでミューチケットを買って、中部国際空港行きの特急ミュースカイに乗る。
早いし席は良いしとても快適だった。次回からも利用したいと思う。
空港が見えてきた。
中部国際空港駅で降りてそのまま空港に突入すると8時40分くらいであった。時間がないのでさっそく搭乗手続きに入ったが、航空会社のシステムがおかしいらしく、フランクフルトまでの券しか発券されず、チューリッヒまでの券が作れないというトラブルにあたってしまった。搭乗時間までに余裕がないので先に出国して搭乗口前で待つということにして、とりあえず出国する。
バリアフリーで素晴しい。中部国際空港の便利さはすばらしい。どこの空港にも負けていないと思う。
チェックインカウンターで預ける荷物をきっちり計測される。5キロ重いと言われるので、お米を一袋機内持ち込みにする。
係員が再度荷物を量ると、きっちり5キロ減なので驚いていた。
免税店を見る余裕もなく出発。夏休み初日なので混雑しているかと思っていたが意外に空いていた。
搭乗口まで行って待機したが、名古屋空港に比べると新しいから当たり前ではあるのだが、あらゆる点が快適である。朝食の残りを平らげつつもTAKUに飛行機について話しをする。飛行機は難しいので「キーン」という言葉を覚えた。待っているうちにフランクフルト~チューリッヒ間の航空券も届き、飛行機に搭乗する。TAKUに説明したがまだよくわからないようだ。
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