エギュイーユ・デュ・ミディ展望台
今日も天気は快晴のようなので、日の出前からTADAがエギュイーユ・デュ・ミディAiguille du Midiへ。ここは3842mもあるため、NAOMIを連れて行くことができないのでTADAだけで行ってもらう。私は疲れているし熱も続いているのでNAOMIと貸し別荘でごろごろする。 写真は早朝のミディ中央展望台よりモンブランを写した。
(TADA)
エギュイーユ・デュ・ミディ行きのロープウェイ乗り場に行くとまだ少ししか人は並んでいなかった。
5時30分過ぎから並んだが、現金の手持ちが乏しく、カードで買おうとしたので
窓口が限定されて遅れをとり、6時の始発のロープウェイに乗れなかった。
始発のロープウェイが出るころには、駅の周りはアルピニストたちでごったがえしており、
一般の観光客らしき人はほとんどいない。
見上げるとエギュイーユ・デュ・ミディが美しい。
プラン・ドゥ・レギーユで乗り換えてエギュイーユ・デュ・ミディに向かう。
残念ながらモンブランからはモルゲンロートの赤みが消えてしまっていた。
朝の光に照らされた山々は美しい。
ミディの駅に近づくと続々とクライマーが雪稜を降りてヴァレー・ブランシュ方面へ向かっていくのが見える。
ルージュ針峰もその名のとおり赤い。
ロープウェイを降りると一目散に最高所の展望台モンブランのテラスに向かう。
ここへいくためには直通エレベーターのチケットを買わなければならない。
チケットを買うとエレベーターに乗り込んだ。
2台目のロープウェイで着いた客もほとんどアルピニストだったらしく
私以外に客はいない。
エレベーターを降りるとそこにはすばらしい展望が待っていた。
アルピニストたちが次々ヴァレーブランシュやミディのコルのほうへ下っていく。
グランドジョラスの勇姿
ミディ展望台、モンブランのテラスから見下ろしたシャモニのテラスとシャモニの谷。
バルム峠方面を望む
アルピニストの数は非常に多い。 近代登山やアルピニズム発祥の地といわれるだけのことはある
朝の光に照らされた山々はこの上なく美しい。今まで見た山々の中で最高の眺めだ。
雪原にビバークしているアルピニストたち
写真撮影をひととおり終えたころ、ようやく二人目の客が上がってきた。大型カメラをかまえて大きなカメラバッグを持っている少し年配の男性である。どうも日本人のようである。
向こうも私を同胞だと思ったらしく、「マッターホルンはどこですか?」
と聞いてきた。 マッターホルンは彼方に小さく見えていたので指差す。
近くにあるグランドジョラスをはじめとする山々にあまり興味を示さないのであまり山には詳しくないようだ。 カメラを見ただけでカメラの腕は私より上なのはわかる(というよりまとまなカメラを持っていて私より下手な人はいるとは思えない)。
せっかくなのでモンブランを背景に1枚記念写真を撮ってもらった。
しばらくいるとあまりの寒さに震えがきてしまい、展望台から降りることにする。
エルブロンネル展望台へのゴンドラが運転を開始するまで展望台の中をうろうろする。アナウンスが出たら、チケット売り場にダッシュで向かい、本日2つ目のゴンドラの客として出発した。 氷河を歩く人が下に見えた。
シャモニ針峰群とその向こうにエギーユ・ヴェルテ。
イタリア方面を望むとダン・デュ・ジョアンも確認できる。
氷河のクレバスを空中から観察することが出来る。恐ろしいことはよくわかった。
ミディ~エルブロンネル間のゴンドラ観光もすばらしいものだった。
3つ子のゴンドラだが撮影ポイントに来ると一定時間止まってくれるのがうれしい。
エルブロンネルへ向かうときにはグランド・ジョラスやエギーユ・ヴェルトの側については反対方向のゴンドラやケーブル
に邪魔されずに撮影できる。
ツール・ロンド
メール・ドゥ・グラス氷河を上から眺める
エルブロンネル展望台にまもなく到着するところ。ここからも多くのアルピニストが隊列を組んで山に向かおうとしている。
エルブロンネル展望台からはなんといってもダン・デュ・ジュアンが美しい。
よくあんなところに登れるものだ。
エルブロンネル展望台の外に出る登山者用通路。
イタリア側の谷を見下ろす。中央の谷間にあるのがクールマイユール。その右の山が7月19日にハイキングしたモンチェティフ
エルブロンネルから見たモンブラン。エギュイーユ・デュ・ミディとまるで山容が異なる。
険しい岩山が続いている。
エルブロンネル展望台自体はそれほど立派なものではない。
イタリア方面のアルプスを望める。
モンテローザの山々
マッターホルン
簡単な資料室のようなものがエルブロンネル展望台内に設けられている
太陽も上がり、早朝の光線が消えてきたので再びミディに戻ることにする。行きとは反対にモンブラン側を対向のゴンドラに邪魔されずに撮影することができた。 右はツール・ロンドとモンブラン
モンブラン・タキュールの壁
ミディの肩にはコズミック小屋がある。通常ここからモンブラン三山縦走は出発する。
こわーい、クレバス
ふたたびエギュイーユ・デュ・ミディに戻ってきた ここの展望台はかなり広いので、早朝に見なかったところを中心に一回りする。岩登りの訓練をしている人たちもいる。
これが最高地点のモンブランのテラスを下から見上げたところ。展望台内でもかなりの高度差がある。
人でごった返していた。
この柵の向こうはアルピニストの世界。 この数日後、まさかここから出発することになるとは、、、
北展望台と中央展望台を結ぶ通路。左側のボックスでエルブロンネル行きの券を売っている。
エルブロンネル行きのゴンドラ乗り場。
ボソン氷河を見下ろす
快晴のため、展望台には多くの人が上がってきている。
シャモニの谷とは3000m近い高度差である。
左からグラン・コンバン、マッターホルン、ブライトホルン、モンテローザなどを遠望する。
ミディ展望台ではシャモニのテラスなどを見学した後、シャモニに戻るべく、下りのロープウェイに乗り込んだ。 左はボソン氷河。緑と白の対比が美しい。
プラン・ドゥ・レギーユからミディへ登っていくロープウェイ。
この時間(10:00頃)、上りのロープウェイはすさまじい混雑である。シャモニのロープウェイ駅には長蛇の列ができている。
2、3時間は待たねばならないはずだ。
エギュイーユ・デュ・ミディを観光される方は晴れているならゴンドラ始発での早立ちを強くお勧めする。6時から6時30分に乗れば、光の状態もよく、すいている。ホテルの朝食を犠牲にしてもその価値は十分すぎるほどあるはずだ。