スイスの鉄道・アルプスから碧水の湖畔、石畳の街までを網羅（2003年4月 1日）

スイスの鉄道 JTBキャンブックス

長 真弓

JTB 2003-03

評価

目次

• １　交通の中心チューリッヒ周辺
• ２　ボーデン湖からライン川へ
• ３　ブリューニック線からベルナーオーバーラントへ
• ４　首都ベルンを中心に
• ５　アルプス横断と南部の鉄道
• ６　マッターホルン、氷河急行、ベルニナ急行
• ７　スイスロマンド（フランス語圏スイス）
• ８　シュネーヴとレマン湖周辺
• ９　地勢と鉄道
• １０　登山・山岳鉄道
• １１　特徴満載の鉄道車両
• １２　鉄道旅行術

内容

スイスを中心にヨーロッパの鉄道に詳しい著者が、これまでに例のない約60社の全私鉄を網羅したうえ、連邦鉄道の代表的な路線を含めて各路線の見所を美しい写真と的確で親切な筆で紹介している。スイスといえばアルプスと、とかく偏って紹介されがちだったが、平野部や日本からの旅行者の少ないジュラ山地までも押さえ、鉄道旅行の楽しさが満載されている。パック旅行を卒業し、自在旅行を始める人への指南書としても細かく配慮されている。全編に著者のスイスへの愛着が詰め込まれた力作である。

体裁・税抜き価格

A5・176ページ・1800円

感想

スイス国鉄（SBB）とスイス国内でネットワークを組んで一体化している全60社の私鉄のすべてがガイドされている。スイスの鉄道ガイドの決定版といえるような本である。市内電車までカバーしている。こんな本は日本語ではもうでないと思い、買い求めた。観光ガイドは少ないが、この本の価値はそこにはないので問題にならない。各私鉄のホームページアドレスも書かれており、最新情報の入手にも配慮されており、鉄道好き・スイス好きなら必ず購入すべき保存版の1冊といえる。