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アイガー・メンヒ・ユングフラウ登山(2004年夏)

TADA、メンヒ登頂

2004年07月27日




夕方のミッテルレギ稜~ミッテルレギ小屋より



今日は、TADAがメンヒに登り、アイガー登山の基地となるミッテルレギ小屋まで行く予定。体調が悪い。本当にいけるかな? 天気は快晴でクライネシャイデックで登山電車を乗り換えたときにはシルバーホルンが美しかった。


青い空に美しいユングフラウ。




不安ではあるが、めったに来れない所なのでしっかり観光する。アイガーノルドヴァンド(北壁)駅は地下駅でアイガー北壁の途中にあり、窓からのぞくと北壁の真ん中にいることが分かる。


下を見るとほとんど垂直の壁。




アイスメーア駅からは下グリンデルワルト氷河を間近に望むことが出来る。


09:10にガイドのウールスとユングフラウヨッホのコーヒーショップで待ち合わせをして、無事に落ち合う。




メンヒの東側の取り付きに向けてユングフラウフィルンの雪原をひたすら歩く。


思ったより急な雪稜と岩場を登る。写真を撮る余裕は無く、少しゆるいところで後ろをを振り返って撮る。




ヴェッターホルンとシュレックホルン、


フィッシャーホルンとグリュンホルン




ここからは楽そうな雪稜になる。


でも結構急なところもある。前を行くガイドのウールス




 


ユングフラウが見たことの無い角度で見える。ユングフラウヨッホのスフィンクス展望台はもうかなり下に見える。




アレッチホルンだけでなく、遠くヴァリスの山々まで見え始めた。


頂上に続く最後の雪稜




11:46 ついにメンヒ(4099m)に登頂した。登れるとは思っていたがやはりうれしい。


隣のアイガー山頂は3970m。下に見える。でもTADAにとってもたぬにとってもあの山が今回の最終目標である。




スイス国内最高峰のドム(中央の白い山)とその左には昨年登ったマッターホルンが見える。


大アレッチ氷河の横にそびえるアレッチホルン(4195m)は白い山容が目を引く。大分アプローチが長そうだか登ってみたい山だ。






登ってきたルートを振り返ると結構急である。


ユングフラウの頂上は近くに見える。今回はTADAには縁がないが、やはり見ると登りたくなってくる。




登山者が後から登ってくる。


アレッチ氷河の流れがよく分かる。




氷河の中央の2本の線は何だろう。疑問に思ったがわからなかった。




20分くらい滞在した後で山頂に別れを告げて、下山開始。モンブランも見えてうれしい。




13:25 ユングフラウフィルンに下りてアイゼンをはずす。マッターホルンと比べる山ではないが、ブライトホルンよりははるかに難しい山だと思う。


この頃より、頭痛がしてくる。高山病かそれとも体調不良による頭痛か、、、、




景色は素晴らしいが、これからミッテルレギ小屋まで行くのか。自信が無い、、、


ガイドはTADAの調子が悪いことに気づかない。




スフィンクス展望台も今行くと良い眺めだろうが、こちらはそれどころではない。「アイガーどうしよう」。迷ったが、ミッテルレギ小屋まで行って調子が悪ければあきらめることにする。


ユングフラウヨッホから下りる電車は観光客で超満員。いつまで待てば乗れるかわからない状態だったが、さすがガイドで係員と交渉して運転席の横に乗せてもらい、本来停車しないアイスメーアで下ろしてもらった。ついでに料金ははらっていない。いいのかな?




アイスメーアの駅から、氷河に出るためのトンネルを通って鉄の扉を開けると氷河に出られるのだが、そのトンネルの地面が凍っていて怖かった。アイゼンをつけていても硬い氷で怖かったかもしれないが、ガイドのウールスはアイゼンなしで手すりとかにつかまって下りていく。転んだら冗談では済まされないほど痛そうだし、鉄の扉まで滑っていって激突しそう。


14:50 なんとか氷河に出て、歩き出す。どうってことのないルートだが、落石の危険が相当あるようで上を見て注意しながら急いで通る。落石で上から落ちてきたと思われる大きな岩が斜面にゴロゴロしている。




氷河を横切るとルートはいきなり岩にぶつかる。「え? まさかここ登るの?」


固定ロープなしではTADAの手に余るような岩場を登るとあとはそれほど難しくない岩場であった。でも最初の岩場はマッターホルンの岩場よりも難しかった気がした。小屋に行くまでのコースであんな岩場があるのでは、明日のミッテルレギ稜は大丈夫か不安になる。16:43 前方の稜線上にミッテルレギ小屋が見えてくる。




天気も悪くなってきたが、小屋までは迷いそうも無い道だし、大丈夫だろう。


17:10 小屋に到着。すごいところに建っている。ナイフリッジの少し太くなったところに無理やり固定してある感じ。




登山者の中では最後に近かったが、2階の隅の良い場所を割り当てられる。きれいでアットホームでこの上ない良い小屋である。もう凝れないところかもしれないので荷物を置くと周辺偵察と撮影に出る。


前の小屋はアイガー東山稜(ミッテルレギ稜)をの1921年9月10日に初登攀した日本人 槇有恒の寄付で建てられたものであったが、2001年に新しい小屋に変わっている。




明日向かう、アイガー頂上方向はガスに包まれてよく見えない。


雲の間からメンヒが顔を出した。




ここが小屋の食堂。清潔で木の匂いがする。この日の宿泊者は10数人で日本人は4人。私ともう一人の方がガイド登山で夫婦で登りに来ているすごい方もいた。


20:50 雲が減ってきたようなので小屋の外に出るとどんどんガスがなくなっていき、美しいミッテルレギの三角の稜線を見ることが出来た。




ラウターアールホルン(4042m)


フィッシャーホルン(4049m)




ミッテルレギ小屋とアイガー・ミッテルレギ稜


メンヒ(4099m)




21:00 過ぎにようやく日は沈んだ。この素晴らしい眺めを見ただけでもここまで来た価値はあったと思えた。


でもやっぱり明日はアイガーに登りたい。でも頭痛は治らない。



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