マッターホルン・ブライトホルン登山(2003年夏)

たぬ、リッフェルホルン登頂(2003年7月26日)

リッフェルホルンRiffelhornへ
決戦!。これでマッターホルンOKがもらえなかったら、私の今回の登山は終わり。
今日は軽い荷物で出かける。
ゴルナーグラード鉄道の駅に7時50集合、駅で昨日のガイドがほかのクライアントと話しをしている。まずい!今日のガイドと話しをされると体力がないことがばれてしまう。今日のトレーニングは岩登りだけが試されるので体力のことは 分からないと思っていたのに、、、、。
結局、ローテンボーデンの駅で顔を合わせてしまう。私がトイレに行っている間にガイド二人で話をしていた。私の昨日の悲惨な状態を話したことでしょう。いやだなー。
電車のなかで今日のガイド(トーマス)に昨日の話などをする。
今日の電車の日本人の多いこと多いこと。黒部立山アルペンルートって感じ。

ローテンボーデン駅からリッフェルホルンへ。リッフェルホルンの線路とは反対側の面を登る。どんなことをするのかと思っていたが、ロッククライミングだった。
岩の壁を先にガイドが途中の確保点にカルビナを(2・3個)付けながら登って行く、私はザイルをどんどん送る。ガイドに来いといわれたら、岩を登って行く。途中カルビナを回収しながら。
特に説明は無かった。

初めてだし、私の靴はぶかぶか。つま先しか掛からないところで立ち上がって、登るのは怖い。ついつい手で体を持ち上げて登ってしまう。手で登るな!足で立ちなさい!って言われるけど、、、はじめの一本は時間がかかりすぎと言われる。そうなのよね、どこを持とうか、どこに足を引っ掛けたらいいか探しているうちに時間がどんどん経っちゃうのよね。少しずつ慣れてきて時間は短くなったと自分では思っている。 手を見ると人差し指から血が出ている。途中でガイドが私の靴紐をとても強く結び直す。「大きすぎる。これでは歩くのはいいが岩は登れない。スキー靴みたい。」と言いながら。少しは登りやすくなった。

9時ごろ登り始め頂上には11時に着く。
頂上からの風景。今日も快晴。
初めは難しかったけど、だんだん面白くなってきたら終わりだった。長いコースとは感じなかった。初めての岩登りの感想は楽しくって面白かった。

昨日登った、ブライトホルンハーフトラバース

水を飲んで、食べ物を食べ、しばらくゆっくりしていると、マッターホルンと同じフィックスロープで練習する?と言われ、荷物を置いて、山のツェルマット側へ移動。 (マッターホルンの練習をするってことはOKがもらえるってこと?と心の中で喜ぶ)

そこで、アーネスに座るようにしなさいと言われ、ザイルで吊られて、どんどん降ろされる。これが懸垂下降かー。途中、バランスを崩して、右手を打って指の関節(中、薬、小指)から血が出る。降ろし終わると、フィックスロープを使って登って来いと言われる。

しかし、しかし、しかーし、悲しいことに、フィックスロープはとても太い。今まで腕をさんざん使ってきて、ロープを握って力を入れようと思っても力は残っていない。もともと私は懸垂ができない。フィックスロープの最初の登りのところは、岩が窪んでいて、 足を掛けるところがない。自分で体を持ち上げて、そして、足場を探さなければならない。
しかし、体はまったく持ち上がらない。万事休す。ガイドは上から、「何をしている、早くあがって来い!もう待つのはいやだ。顔が見たい」と言っている。私だって上がりたい、何度ももがくが、体は上がらない。どれだけ時間が経ったのだろう。 情けない思いをしながらもがいていると、昨日のガイドのクライアントが降ろされて、そしてぐっとロープを引っ張り体を持ち上げて登っていった。(クライアントは朝は夫婦2人だったが、夫だけになっていた)同じようにしたが、ロープを引っ張ると腕の後ろの筋肉が痛いだけで体は持ち上がらない。しばらくするとガイドがザイルを引き、引っ張り上げられる。あーあー。

ガイドのトーマス
再び頂上に戻ったのは11時50分。かなり長い時間下で苦しんでいたんだなー

頂上に戻り、山の線路側を下山。こちら側は確保しなくてもよく、私が前で一緒に下っていく。最後は、ガイドが先で小刻みに走ってステップを教えてもらう。
足で登りなさい、手で登ってはいけない。
一歩が大きい。小さく体を上げていくように。
足音がうるさい、もっと静かに歩くように。
ハイキングのときにも気をつけて歩くように。
とアドバイスしていただく。
今回、ガイドと何度も歩いて私は歩き方が後傾だったという事が分かった。これから直していこう。

シュヴァルツゼーの方から見たリッフェルホルン
この写真の右側の面を登って、左側の面を下った。

終了。ダメだと思っていると、ガイドが「マッターホルンの岩登りはOK。」と言ってくれる。ギャー信じられない。ありがとう。「でも、多分息が切れるからチナール・ロートホルン登るといいよ。あの山はマッターホルンに似ているから、事前の練習にちょうどよい。」と言われる。「ハイ」と神妙に聞いているが、TADAのマッターホルン、NAOMIとのハイキングでそんな時間はないのよ。と思っている。でも、マッターホルンOKを取り消されるといけないので、ありがたく聞かせていただく。

シャレーに戻って、羊の行進の時間(4時ごろ)に合わせてアルパインセンターへ。疲れてきたのでTADAに先にマッターホルンへ行ってもらおうと思ったが、気持ちが続かないので、明日から私が登ることにする。天気予報は明日はよくないが明後日はすばらしい天気。 帰りにCOOPで買い物

羊飼いの子供が4人ぐらい木の棒を持って一緒に行進している。

ほとんど毎日駅前から教会の所までメーメーと一緒に行進。

 

教会の前の広場でメーメーとバイバイ。

また明日ねー

教会の近くの町の感じがとってもいい。

ねずみ返しの建物もたくさんある。

教会

みんな体調が良くなったし、天気が良いのでお庭で食事。めちゃめちゃ美味しかった。この後ほとんどの食事をお庭で食べた。

美味しくご飯を食べていると猫が遊びに来た。

COOPで買った野いちごも食べてNAOMIご機嫌。

 

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