ヴァイスホルン登山とツェルマット周辺ハイキング(2006年夏)

シュピーツでランチとツェルマットへの移動(2006年7月22日)

シュピーツのオーバーホーヘン城とトゥーン湖

シュピーツのオーバーホーヘン城とトゥーン湖

シュピーツのミグロレストランで昼食

インターラーケンからシュピーツへは2階建て電車に乗る。

11時20分にシュピーツに到着。
どこかで昼食をとる必要があるが、あまり食欲がなく高い店や食事時間のかかる店は避けたかったのでシュピーツにあるミグロのレストランで食事をとった。このミグロレストランは、以前にも食事をしたが、スイスにしてはリーズナブルで味もまあまあである。また、食事時間が比較的短くすむのも急いでいるときにはポイントである。

窓からの眺めはこんなに美しい。

シュピーツの鉄道駅はトゥーン湖の水面からかなり高い位置にあり、遊覧船の船着場や城からは急な坂を登ったところにある。このため、駅の前からは湖とシュピーツの船着場や城などの景観が大変良い。ミグロレストランからもきわめて素晴らしい眺望であった。

食事は卵と牛乳が入っていないか確認をして注文する。
鶏肉の焼いたものがとてもおいしかった。
TAKUは家から持ってきていたおにぎりと塩サケがあった間はたくさん食べていたが、それらが無くなってからは口に合うものがないのか食べ物を勧めると、「ぱいぱい」と言って母乳を飲みたがる。私も心配なものを食べさせるよりはと思い、母乳を飲ませているがもう大きいから母乳だけでは栄養失調にならないかしら?心配だわ
離乳食を始めたときも食べ物を見せるだけで顔を背けおっぱいを欲しがっていたときのことを思い出す。
移動中は母乳でしのいで、貸し別荘についたら、ご飯を炊いて何とかしてあげるからね。

NAOMIは好きなものが食べれてご機嫌だ。

シュピーツからブリークへ

眺めは良いが、そんなにゆっくりはしていられないので食事とお手洗いをすませて、12時38分シュピーツ発のインターシティでツェルマットに向かった。

船でゆっくりしたのでそれほど疲れておらず、車窓からの眺めも良い。シュピーツからブリークに至る路線はベルン・レッチュベルグ・シンプロン鉄道(略称BLS)が運営しているが、シュピーツを発してしばらくすると左側にブリュームリスアルプの山々を眺めることができる。フルティゲンそしてカンデルシュテークと車窓からは緑豊かなU字谷とアルプスの山々を眺めながら列車は進む。

この素晴らしい景観は、2007年からは多少は見づらくなりそうだ。2007年に開通する新レッチュベルグトンネル(34.6km)は、フルティゲンからブリークまで一気にトンネルで突き抜けてしまう新線であり、大幅な時間短縮と冬季の安定運行と引き換えに車窓は真っ暗なトンネルになってしまうのだ。カンデルシュテーク経由の線も維持されて列車も走るようだが、きっと大幅に本数を減らされてしまうことになる。残念である。

U字谷をひた走る。

カンデルシュテーク駅からの景色は迫力がある。

カンデルシュテークを過ぎると列車はレッチュベルグトンネル(14.6km)をとおり、ゴッペンシュタインを経由してローヌ谷の中腹へ出る。谷の中腹からのフィスプ・ブリークを含むローヌ谷の風景も雄大でよい。なお、新レッチュベルグトンネルはどうもいきなりブリーク近くに出るようなので、この風景も見えないことになる。

カートレイン

ブリークからツェルマットへ

13時42分にブリークに到着し、マッターホルン・ゴッタルド鉄道(略称MGB)に乗り換える。NAOMIはかなり疲れている。時差ぼけプラスはしゃぎすぎでやむを得ない。なんとか頑張ってもらうしかない。この乗り換えは結構距離があるのだが、席を確保しようとしたTADAは間違えてアンデルマットの方に行く列車に乗り込んでしまい、たぬたぬに助けられ、なんとか14時5分発のツェルマット行きMGBに乗り込み、席をなんとか確保することができた。大人だけなら立ってでも頑張るのだが、時差ぼけの子連れに長時間席なしはつらいので毎回、非常に席の確保には気を使う。

ご機嫌TAKUと遊んでいると電車の待ち時間もとても楽しい。

キャッキャと喜んでくれて、たぬたぬは幸せ。

前回、ツェルマットへ行ったときより一段と日本人の個人旅行者が増えたと感じた。

列車に乗るとNAOMIはあっという間に寝てしまった。ここまで長い旅であったが、ついにツェルマットに近づいてきたと思うとうれしくてたぬもTADAも興奮してきている。3年ぶりにマッターホルンを拝むことができる。列車は進むにつれてラックレールの助けを借りながらどんどん高度をあげていく、

急峻な谷に建物がへばりついている。

いくつかのトンネルを抜ける。

やがて今回の主目標であるヴァイスホルン登山の出発駅ランダ[Randa]に到着した。停車時間はわずかであるが、ここからどうやってヴァイスホルン小屋までのルートがあるのか一生懸命まわりをみたがわからなかった。

列車はテッシュを過ぎ、定刻から5分遅れの15時30分にツェルマットに到着した。懐かしい駅前にマッターホルンも健在である。

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