ヴァイスホルン登山とツェルマット周辺ハイキング(2006年夏)
起床するとなかなか良い天気であった。今日は昼過ぎにはTADAがヴァイスホルンヒュッテへ出発しなければならないのでお散歩か短いハイキングしかできない。検討した結果、今まで夏には行ったことがない(冬にはスキーで滑って通ったことがある)ガンディックヒュッテへ行くことにした。
ガンディックヒュッテはツェルマットからクラインマッターホルンへ向かう途中の展望台であるトロッケナーシュテークから30分くらい歩いたところにある山小屋である。標高は3029mで槍や穂高の小屋のような高さにある。下テオドール氷河が目前に流れ、氷河をはさんでブライトホルンがきれいに見えるらしい。
始発のゴンドラには間に合わなかったが、早めに出発することができ、8時頃にトロッケナーシュテークに着いた。普通はここまでこれば、標高3883mのクライン・マッターホルン展望台まで行くのだが、高度が高すぎて子供が高度障害になってしまう可能性が高いので断念する。また、ゆっくりと高度に慣れてから歩かないと昨日のようにNAOMIが高山病になるのが心配だったので、ゆっくりゆっくりトイレに行ったりして20分くらいを過ごす。
どうやら大丈夫と見極めてから、クライン・マッターホルンへ向かう人たちとロープウェイを見ながら歩き出す。高山病にならないか心配しながらゆっくりゆっくり登っていく。40分くらいかかって9時ごろにガンディックヒュッテに着いた。
ヒュッテからはブライトホルン、クラインマッターホルンが美しく、下テオドール氷河のクレヴァスだらけの表面も間近で観察することができた。宿泊もできるようであり、きっと早朝や夕方はもっときれいだろうから一度泊まってみたいものだ。TADAの登山もあるので9時30分には小屋に別れをつげて下りだした。下りではあったが、どこでも歩けそうな岩場であったために適当に歩いているうちにルートを見失い、回り道をしたりしていたのでトロッケナーシュテークに着いたのは10時を過ぎていた。
NAOMIは今日は自分の足ですべて歩いた。成長したね。親としてはうれしい。
ツェルマットまでゴンドラで戻ると10時30分であった。12時過ぎにはTADAは出発しなければならないので時間がないのだが、ちょうど村内バスのダイヤと下りてきた時間があっておらず、やむを得ず歩くことにした。羊の行進についていくでもなく町をぶらぶらするのは楽しく。ねずみ返しの建物や町並みをじっくりみながらアパートに戻ると11時15分であった。
たぬが急いで昼食を作り、TADAは急いで食べて登山用具を持って出発していった。
今日はゴンドラ乗り場までバスに乗った。
ゴンドラとロープウエーを乗り継ぎトロッケナーシュテークへ
スキーの練習に来ていた日本人の少年と少女がいた。がんばってね。
トロッケナーシュテークは標高2,929m昨日のように高山病にならないようにゆっくりゆっくり行動する。
ゆっくり、トイレへ行ったりバナナを食べたりする。
外へ出てハイキングに出発する。ブライトホルンが近くて格好いい。
冬は真っ白で美しいが、雪が解けているところはねずみ色でいまいち。
子供がいるので、私たちは乗れないがほかの人たちはみんなクラインマッターホルンへ向かうロープウエーに乗っていった。
ブライトホルン
クラインマッターホルン
マッターホルン
ツィナーロートホルン
ドム
トロッケナーシュテークのロープウエー駅。
ガンディックヒュッテの山小屋への道は岩の上の道を歩く。
慎重にNAOMIは歩く。
山はきれい。
近くのねずみ色の景色はあまりきれいではない。
岩の道を歩き続ける
雪解け水の水溜りがある。
NAOMIがんばれ!
小さい岩がたくさんある道に変わってきた。
細いが道はきちんとある。
のぼりだがゆっくり進めばNAOMIも歩くことができる。
ツェルマットの町のほうを振り返る。
歩いていたらブライトホルンが顔を出した。
ツィナーロートホルンは立体的で格好いい。
同じくツィナーロートホルンの遠景。
転ばないようにね。
小屋が見えてきた。
ガンディックヒュッテ付近は、氷河のモレーン上のため草1本ない。
雄大な景色の中にガンディックヒュッテが建っている。9時5分、ガンディックヒュッテに到着。
崖のところに立つとブライトホルンと下テオドール氷河がどちらも見える。素晴しい景色に息を呑む。
氷河のひだが恐ろしいほどくっきりと見える。クレヴァスを想像するととても恐ろしい。
3年前に登った懐かしいブライトホルンハーフトラヴァース。
楽しいハイキングの記念写真。
ガンディックヒュッテの周りにも花が咲いていた。
高山植物は可憐な花が多い。
ガンディックヒュッテのスタッフが朝の掃除をしていた。
ガンディックヒュッテでお茶でもしたいが、まだ9時30分で営業時間前だったので景色を楽しんだだけでアパートに戻ることにする。
周りは殺風景。
スキー場が良く見える。夏でもこんなに滑るところにすんでいたらスキーが上手になるだろうなー。スキーの日本人選手たちは大変だろうなー。
アンザイレンして氷河ハイキングを楽しんでいる人たちがいた。
冬は全面広大な氷河ゲレンデになる。
左にある雪を見つけて触りに向かうNAOMI。
喜んで触るNAOMI。つめたーい。TAKUは今日も背負子の中で眠っている。
氷河の舌端がとてもよく分かる。
10時5分、トロッケナーシュテーク到着。NAOMIはすべて自分で歩いた。よくがんばったね。
NAOMI6歳。
人をたくさん乗せてロープウエーが登ってきた。
こんな時間から下るのは私たちだけだった。
TAKUは背負子を置いても眠り続けている。お疲れ様。
がらーん
ゴンドラで目覚めたTAKU。
固まりすぎてゴンドラが傾いてます。
ゴンドラ乗り場からの帰りはツェルマットの町を楽しみながら歩いて帰る。
雪解け水がゴーゴーと流れている。
ここも貸しアパートかな?
水のみ場
ツェルマットはU字谷の底にあるので谷は深い。
またまた水のみ場、触りたがる二人。
昔の建物が大事にされている。
家にそりが掛けてある。まだ使えるのかな?冬にははずして荷物を運ぶのかしら?
ツェルマットの古い町並みはとても味がある。
干草小屋
ねずみ返しの付いた家。
夕方に通ると人がとてもたくさんいるが、午前中は人影が少ない。
ホテル・モンテローザのウィンパーさん
ツェルマットは馬車が多い。
どこのホテルもとても花をきれいに飾っている。
TAKUは「オハ」(お花のこと)「マンマ」(レストランのこと)と指差しながらお話している。
ツェルマット駅前。
駅前も午前中は人が少ない。
駅を過ぎて少し進むとアパートがある。
アパートが建国記念の旗をつけて飾っている。
奥はアパート、手前はホテル。
スパゲッティのお昼ご飯を食べて、TADAはヴァイスホルン登山に向けて出発。がんばってねー。
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