サンモリッツとツェルマットでスキー(2010年冬)

コルヴィリアでスキー(2010年12月27日)

今日からスキーだ。シグナルバーン(signal)の乗り場でスキー板とブーツを借りる。まず、椅子に腰掛けさせられ、店員が足のサイズを測り、足に合う靴を持ってきてくれる、両足履いて、ちょうどよいかの確認する。その後、スキーの腕前を答える。私たちはミディアム、子供たちはビギナーである。身長、体重を聞かれ、それぞれの板を選んでくれる。片方の靴を脱いで、ビンディングの位置を合わせて、終了。
NAOMIが年齢を尋ねられているのを聞いていたTAKUTAKUは私に「5歳ってなんていうの?」と聞き、「ファイヴ、ファイヴ」と練習していた。しかし、TAKUTAKUには聞いてくれない。店員にTAKUTAKUに年齢を尋ねるようにお願いする。何歳かを問われて、TAKUTAKUは元気よく、「ファイヴ!」と答えてご機嫌だ。
私の貸しスキーはサロモンの靴にロシニョールの板だ。スキー靴に履き替えたので履いていた靴をTADAに頼んで宿に置きに戻ってもらう。あとで気づいたがロープウェイ乗り場に1CHFのロッカーがあった。これを利用すればよかった。

9時にシグナルバーンのロープウェイに乗車する。ロープウェイとリフトを乗り継ぎMunt da Murezzan,2659mへ向かう。ロープウェイからは滞在している赤茶色のアパートがよく見える。

サン・モリッツはまだ暗いが、山の上には光が当たっている。

シルヴァプラーナ湖[Silvaplanersee/1790m]やシルス湖[Silsersee/1797m]もまだ暗い。

9時11分にシグナルバーンのロープウェイを降りた。リフトを乗り継ぎMunt da Murezzan,2659mへ向かう。

9時27分に滑走開始する。初級コースをコルヴィリア[Corvoglia/2486m]まで滑る。10時15分にコルヴィリア[Corviglia/2486m]に着いた。NAOMIは気持ち良さそうに、格好よく滑る。しかし、TAKUTAKUは怖がって泣きながら滑っている。日本でTAKUTAKUが練習したスキー場より、雪質は良いし、斜度も緩やかに感じるが、どうして怖いのだろう。

一本リフトに乗って、中級コースを滑ってみる。TAKUTAKUは、相変わらず泣き泣きだ。

しかし、TAKUTAKUの実力でも滑れると判断し、ロープウエイでコルヴィリアエリアの最高地点ピッツ・ネイル[Piz Nair/3057m]へ上がる。3057mからの眺望はすばらしい。ここには、2009年夏にサンモリッツに来たときには来られなかったので、嬉しい。意外に早く、訪れることが出来た。

子供たちが「おなかがすいた」と騒ぐので、今朝購入した、バケットと食べる。パンが半分凍っており、サクサク感が増して、とても美味しい。

TAKUTAKUは泣き泣きぐずぐずだ。後から考えるとTAKUTAKUは雄大なゲレンデに立って、寒さと凄まじい景色に圧倒され、怖気づいていたのだろう。

ポントレジーナ[Pontresina]まで遠望できる。煙突からは煙が出ている。

リフトは日本に比べるととてもすいていて、待ち時間はほぼゼロだ。

TAKUTAKUが暴走しないように、紐を繋いで滑る。

日本で練習した時には、TAKUTAKUは早いスピードで滑っていたのに、今日はのろのろ、のろのろ、ゆっくりしか滑らない。「おーい、どうしちゃったの?」

気持ちの良いゲレンデを滑ることができてご機嫌なNAOMI。

ピッツ・ネイルへ上るロープウエイ。

ピッツ・ネイル行きロープウエイにはコルヴィリア[Corviglia/2486m]から乗車する。

ヴァリスやベルナーオーバーラントほど特徴のある山は少ないが、ベルニナ・アルプスも素敵だ。

山の斜面越しにシルヴァプラーナの村が見える。

シルヴァプラーナ湖[Silvaplanersee/1790m]の横にはスールレイ[Surlej]の集落も見える。

こちらはポントレジーナ[Pontresina]方面。

ピッツ・ネイル[Piz Nair/3057m]へ上がるロープウェイ。

厳寒のピッツ・ネイルとたくの試練

11時、ピッツ・ネイル[Piz Nair/3057m]から滑り始める。途中、一箇所、少し急なところがあったが、滑りやすい斜面が続く。TAKUTAKUは前半は泣き泣きで、たぬが叱ると、「ママ、怒りんぼ」と不満を漏らしながら、しぶしぶ滑る。寒いし、昨日までの疲れもあるのだろう、なかなかリズムに乗れない。

空気が澄んで、景色は良いがとにかく寒い。もう景色はいいから、少し暖かくなってください。

こんなに緩やかなんだから、もっと早く滑ってよ。

 

NAOMIは、一本でも多く滑りたい。

TAKUTAKUは日本で練習したときにゴンドラしか乗っていないので、リフトの区間を滑るのに対して、「乗り場が見えているじゃん」とコースが短いことに不満を漏らしている。あれだけ怖がっているのに、子供が考えていることは大人にとって、予想外のことなので、子育ては新鮮だ。

Fucorcla Grischa、Lej de la Pesch間のゲレンデが滑りやすかったので、練習のため何本も滑る。NAOMIはますます自信を深める。TAKUTAKUもだんだん調子が出てきたようだ。しかし、途中から疲れが出てきて、またまた、泣きが入ってきた。「足が疲れたー。眠たい。」と言い出し、リフトで眠り始める。しまった、滑らせ過ぎた。さあ、帰宅するぞ。NAOMIは10本TAKUTAKUは5本くらい、このコースを滑った。

15時16分、Fucorcla Grischaから帰り始める。帰ろうと思っても、すぐに帰られるわけではない。 TAKUTAKUに「ケーブルカーに乗せてあげるから、頑張ってね」と、もうひと頑張りを要求する。

滑走終了

Margun(2278m)までのロングコースを滑り降りる。NAOMIはとても上手になった。TAKUTAKUも泣き言を言わずに頑張っている。すごい体力だ。先を急ぐので、ところどころ、TADAが足の間にTAKUTAKUを挟んで滑り、スピードアップを図る。よく滑った。お疲れ様。

Margun(2278m)からコルヴィリア[Corviglia/2486m]へはリフトで上がり、コルヴィリアからケーブルカーに乗車してドルフへ下る。

少し早めに引き揚げたつもりだったが、ケーブルカーの乗り場についたのは16時を過ぎていた。いつも遊びすぎてしまう。

辛かった一日目のスキーが終了。TAKUTAKUはへろへろだろうが、ケーブルカー乗り場を見て、再び力が湧いてきたようだ。

一日怪我もなく終了。良かった。明日からもたっぷり滑ることができるのに、ついつい、滑らせすぎてしまった。

ケーブルカーに乗れてTAKUTAKUはご機嫌だ。私はケーブルカー降り場の階段で、足がもつれ転んでしまった。脛から血が出ている。疲れた。ケーブルカーの乗り継ぎがしんどい、スキーがとても重く感じる。

ドルフのコープで食材の追加購入をし、バスで帰宅する。夕食はパン、ソーセージ、サラダ、ブロッコリー、ティラノで買ったパスタだ。ティラノで買った生パスタは塩と黒い粒だけで作ったもので、この地方のものだと店の人が言っていた。素朴な味がして美味しい。ハート型のパスタは中に甘酸っぱいものが入っている。中身を確認せず、NAOMIが気に入ったものを買ったのが失敗だった。

TADAとTAKUTAKUは19時に眠ってしまった。TAKUTAKUは気がついたらソファーの上で、眠りについていた。夜中にのどが渇いて目覚め、再び熟睡。疲れがたまっているようだ。鼻血交じりの鼻水が出ている。頑張れTAKUTAKU。NAOMIは元気で起きている。毎食、「洗い物は私に洗わせてください。」と言って洗ってくれる。とても助かる。絵日記を書いて、20時30分就寝。

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