サンモリッツとツェルマットでスキー(2010年冬)

ラガルブでのスキーとムオタス・ムライユのそり滑り(2010年12月28日)

親子でそり滑り

ディアヴォレッツアの谷を挟んで向かい側のラガルブのゲレンデで滑ってから、ムオタス・ムライユに移動し、そり滑りをした。プレダからベルギューンのそりとは違って傾斜が急でそりのスピードが早くなり迫力があった。

はじめてのTバーとラガルブへの移動

ディアボレッツァのロープウエイ乗り場の横にファミリー用ゲレンデがある。そこは、Tバーのある緩斜面のゲレンデでTAKUTAKUが練習するのにもってこいのゲレンデだ。

とてもゆるい緩斜面に、クマやリスの看板が立っている。Tバーを膝に当てれば、坂の上に楽に行くことができる。

クマとリスの間を上手に滑る。TAKUTAKUはずっとここで滑っていたいと言っている。滑らせてあげたいけれど、今日はこれから、ラガルブ[Lagalb]のスキーエリアを滑る予定だよ。

11時45分、1時間近くファミリーゲレンデで遊んでから、ラガルブ[Lagalb]へ移動するために、ディアボレッツァ駅前にあるバス停に向かう。

駅に着いた時にちょうど列車が通ったので、得した気分だ。

連絡用のTバーが運転していないので、ラガルブ[Lagalb]へバスで移動する。

スイスの交通機関は座ることに重きを置いているので、車体が長いバスが走っている。立たせておけばいいという思想がないのがうらやましい。

ラガルブのスキー場はディアボレッツァからバスで3分くらいの場所にある。

ラガルブ[Lagalb]のゲレンデは、バス停のすぐ前にロープウエイ乗り場があるので便利だ。

どんなゲレンデなのだろう。楽しみだ。上りロープウェイはほぼ満員。駐車場にもたくさん車が止まっている。人気があるようだ。

ラガルブで滑走

12時31分、山頂に到着した。さ、寒い。もう、帰りたいだろうが、もうひと頑張り滑ろうぜ。

ロープウエイでしかここまで来られないので、ロープウエイが到着してしばらくすると、人気がなくなり、のびのび滑ることができる。

ラーゴビアンコ、ベルニナ線の線路、ベルニナ峠越えの道路も見える。

ベルニナ峠の施設が見える。冬期は峠は閉鎖されていると思っていたが、道路は除雪されており、通行可能だ。

滑りやすいバーンだ。空が雲で覆われ、景色が見にくいが、快晴であったら、素晴らしい光景が広がるだろう。

ラガルブ[Lagalb]バーンは最高だ。雪の質、斜面、景色。どれをとってもすばらしく。子供たちにも滑りやすい。4人ともとても気持ちよく滑る。

NAOMIにひざのところを押さえてぐっと体重をかけてターンをするんだよ。教えると、頑張ってターンをしている。だんだん、ターンの切れがよくなった。

TAKUTAKUも早く滑るようになり、NAOMIの待ち時間が短くなった。

とても滑りやすいゲレンデだったので、もう一本滑りたいがTAKUTAKUはもう帰りたいという。少しゆとりを持った行動のほうがいいと、自分を納得させ、あきらめる。さあ、次はそりだ。13時20分、本日のスキー滑走を終了する。13時30分、ベルニナ・ラガルブ[Lagalb]バーンからサメダン行きのエンガディンバスに乗り、ムオタス・ムライユ[Muottas Muragl/2568m]へ向かう。

ムオタス・ムライユ展望台へ

エンガディンバスで移動中にポントレジーナ[Pontresina]の村内を通る。

14時8分、ムオタス・ムライユ[Muottas Muragl]のケーブル駅に到着。どこで、どうやってそりを借りるか、持っているスキーをどうするかで右往左往する。

スキーを持ったまま、ケーブルカーに乗車しようとすると、係員に「オフピステは出来ないよ。」と言われる。「そりがしたいんだけれど」、と伝えると、「それなら、スキーはここに置いていき、そりは外で借りなさい。」と教えてくれる。ラッキー、これで、スキーの保管場所には困らない。しかし、外へ出ても、そりを借りる場所が分からない。レンタルそりを持っている人に教えてもらう。
彼は「朝は雪の状態がよくとても気持がよかったよ。でも、もう良くないから帰る。」と言っている。

そりのレンタル所はケーブルカー乗り場の横にあった。小屋は目に入っていたのに、気がつかなかった。ケーブルカーのチケット売り場で、チケットを購入して、隣の小屋で、そりを渡してもらうというシステムだ。1台15CHF。

プレダ・ペルギュン間のそりが楽しかったTAKUTAKUはケーブルカー乗り場で乗車待ちをしていると、「外に出てそりがしたい」と言い始める。

そりをするために、ケーブルカーに乗るって説明していなかったから、分からなかったのだ。そんなに、そりを楽しみにしているとは嬉しい。さあ、そりを楽しもう!わくわくしながらケーブルカーに乗る。

空が白くて雪と空の区別がつきにくいが、サン・モリッツが美しい。

ムオッタス・ムラーユの山頂駅ホテルのレストランでスープを飲もうと思っていたら、新しいレストランが出来ていた。近代的な雰囲気に、スープを飲みたいと思っていた熱が急速に冷めてしまった。夏に訪れた時には、予約していないと食べられないと言われ、お腹がすいた子供たちを抱え途方に暮れた。ここのレストランとは縁がないらしい。

夏に遊んだ公園。

遊具が雪に埋もれている。

夏に遊んだ児童公園のベンチでパンを食べる。

ムオタス・ムライユからそり滑り

さあ、腹ごしらえを済まして、そりを滑り始める。TADA・NAOMIチーム対たぬ・TAKUTAKUチームだ。

楽しみだ。どんなコースなのだろう。

滑りはじめから、ものすごいスピードが出て、おまけにカーブも急だ。TADA・NAOMIチームもギャーと悲鳴を上げながら、転倒している。

怖がり TAKUTAKUはもう、恐ろしくて恐ろしくて、「止めてー止めてー」の連発だ。

「止めてー、ママ、もう歩きたい。ぶつかるーぎゃー。もっとゆっくり滑ってー、ママの意地悪、僕が怖いって知っていて、止まってくれない。」とずっと、声をからして叫び続けている。かわいそうだが、仕方がない。私だってやめたいが、やめて途中からケーブルカーに乗れるわけでもなく、歩いて下ったら、どれだけ時間がかかるか分からない。

なるべくスピードが出ないように、気をつけて滑るが、どんどんスピードが出る。足でブレーキをかけるがスキーブーツを履いているせいが、左右のコントロールも、ブレーキの利きもいまいちだ。

他の人たちは楽しそうに滑っている。

私は最初から最後まで、スピードを出さないように、出さないように、頑張る。しかし、それでもスピードが出て、壁にぶつかりそうになりながら、苦しみながら滑った。

斜面でスピードが出て、急カーブが曲がり切れずにカーブの壁に激突して止まる。これの繰り返しだ。上手な人の中にはうまくそりをコントロールして曲がれる人もいるが、ほとんどの人はぶつかって止まっている。壁にぶつかった後、ゆっくりしていると、後ろからくる人がそりごとぶつかってくる。恐ろしい。

滑っている途中に、TAKUTAKUは「今日の絵日記にそりのことは書かない。ケーブルカーは書くかもしれないけれど」と冷静にいっているときもあった。TAKUTAKUも怖くて疲れただろうが、私もへとへとだ。もう、ここのそりすべりはしない。スキーブーツを履かず、大人一人で滑れば、それなりに楽しめるのだろうが、刺激が強すぎた。

ほとんど下った。もう急な場所はないだろう。

あとは、開けたところをゆっくり滑るだけだ。

もう、まっすぐ緩斜面を滑るだけだが、一度怖くなってしまったTAKUTAKUは少しスピードが出ると、怖くて前を見ていられない。

ここを滑るのは、私は楽しい。やっと、楽しい滑りができる。しかし、TAKUTAKUは止めてーと言って怖いので目を塞いでいる。

NAOMIは楽しく滑っている。

怖い物好きで、何でも大好き、何でもやりたいNAOMIですら、このそりはもう滑りたくないといっている。

そりを返して、そり滑り終了。TAKUTAKUは笑顔が出ない。

ケーブルカー乗り場。さようなら。

16時24分、ムオッタス・ムラーユからサメダンSamedan行きのエンガディンバスに乗る。

今日は早めにスキーを切り上げ、楽しくそり滑りを楽しんで、早めに帰るつもりだったが、予想外に激しいそり滑りで疲れ切ってしまった。毎日、なぜかハードになりすぎる。

16時31分、サメダン[Samedan]駅に到着。

サメダン駅前。町の中心部は離れているので店も少なくてさみしい。

サメダン駅の売店でスイス公式時刻表(16CHF)とスイス公式交通地図(19.8CHF)を買う。特に時刻表は日本で買うと5000円+送料+振込み手数料がいるので、4分の1近い値段であった。でも重い。来年夏の旅行で利用できますように。

スイス公式時刻表(16CHF)。電車、バス、船何でも載っている。旅の強い味方だが、重いしかさばる。

スイス公式交通地図(19.8CHF)。とても素敵な地図が手に入った。

スイス公式交通地図付属の冊子。駅等の案内が掲載されている。

買い物袋をもらう。とてもきれいだ。

16時55分、本来は41分発のバスにサメダン[Samedan]から乗り込む。このバスはサン・モリッツ[St. Moritz]の大渋滞のため遅れていたようだ。大渋滞のためにかなり遅れて17時40分に、ドルフ[Dorf]の学校広場に到着した。17時55分に、学校広場からバート行きのエンガディンバスに乗り、18時10分にアパートに戻る。

TADAがNAOMIとTAKUTAKUを風呂にいれている間に、たぬがもち入りうどんをつくり、18時50分にソーセージとサラダともち入りうどんの夕食を食べる。今日は昨日までの教訓を生かして、スキーを短めに切り上げ、疲れないようにするつもりだったのに、予想に反して、そりがハードすぎて、昨日ほどではないが今日も疲れきってしまった。その上、渋滞で帰宅が遅くなり、もうへとへとだ。20時に眠気に耐えかねたTADAが寝てしまい、 30分後にはTAKUTAKU、NAOMI、たぬも就寝する。

食事待ちの間に、12月25日にポスキアーヴォ[Poschiavo]で購入した、ベルニナ線100周年記念のTシャツを袋から出して写真をとった。

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