フィンスターアールホルン登山とスイス中部観光(2008年夏)
ハルダークルムの展望台に行ってから、シーニゲ・プラッテ鉄道(SPB)の蒸気機関車に乗った。蒸気機関車は中間駅で給水をして湖を眺めながらゆっくり登った。中間駅やや下では、トゥーン湖と下り列車が同時に見えた。
天気があまりよくないので、宿でゆっくりした後、9時47分発の電車に乗ってインターラーケン[Interlaken]へ行く。
インターラーケン・オスト[InterlakenOst駅の裏側のアーレ川[Aare]を渡り、ハルダーバーン(HB)のケーブルカーの駅へ向かう。アーレ川[Aare]の流れを見て、子供たちは喜ぶ。確かに、エメラルドグリーンの川の流れを眺めていると、心が和む。真っ赤な急勾配のケーブルカーはとても楽しかった。窓が大きく、屋根まで透明なので景色が堪能できる。
ハルダークルム[Harderkulm/1306m]のレストラン。ここでトイレを借りる。
ブランコや汽車の遊具があり、子供たちは大満足だ。
汽車に車のハンドルが付いていて大人的には?だがTAKUTAKUには好評だ。
レストラン前からの眺め。インターラーケン[Interlaken]がきれいに見える。天気がよければ正面にユングフラウ三山もきれいに見えるのだろう。
ハルダーバーン(HB)のケーブルカーの線路。
急勾配のケーブルカーは窓が大きく、眺めが楽しめた。ケーブルカーの下の駅の横には動物園があり、マーモットとアイベックスが飼育されている。岩の山に上ったアイベックスを見てTAKUTAKUは「あんなに高いところに上ってどうやって降りるの?」と心配している。
残念ながらマーモットは隠れていて姿を見ることができなかった。
インターラーケン[Interlaken]駅のホームでおにぎりの昼ごはんを食べた後、ヴィルダースヴィルへ向かう。ウィルダースヴィルでTADAと無事合流した。
さて、本日のメインイベント、1893年開業のシーニゲプラッテ鉄道の蒸気機関車。夏には3日しか行われない催しだ。昨日、駅で席の予約をすると午前は満席だったが午後の席には空席があった。
14時20分。まだ、蒸気機関車は車庫に入っている。既に煙突から蒸気がモクモクとあがっている。私たちの胸もわくわくする。鉄道マニアのTAKUTAKUからも蒸気が上がっている。この機関車は1894年製だ。
シーニゲプラッテ鉄道(SPB)は最高速度12Km、標高差は1383m。1914年に電化された。
急勾配の線路を走るので蒸気機関車は走行中に水平を保つため斜めになっている。平地で見ると不思議に感じる。
客車は満員だ。女性の車掌さんは日本語が少し話せる。客車は800mmゲージで、座席は向かい合わせになっている。座席の側面に扉が付いている。
煙をモクモク吐き出し、さあ出発だ。14時45分ヴィルタースヴィル発16時17分シーニゲプラッテ着。電気機関車は14時45分に出発すると15時37分に到着する、40分も余分にかかる。下りは電気機関車と同じ時間でシーニゲプラッテ駅に戻る。(蒸気機関車はパワーがないので上りには時間がかかるのだ。と思っていたら、そうではなく、途中の駅で40分間も休憩があった)
シーニゲプラッテから列車が戻ってきた。みんなうらやましそうに蒸気機関車を見ている。そうです、私たちは限定40名様なのだ。
列車はゆっくり高度を上げる。インターラーケン[Interlaken]の町とトゥーン湖[Thun See]が見えてきた。
ブリエンツ湖[Brienzer See]の色は濃い。蒸気機関車も楽しいし、車窓も楽しい。
しばらくするとTAKUTAKUが眠ってしまった。うー、昼寝をさせておくべきだった、と後悔する。蒸気機関車のリズムは眠るのに最適なリズムだ。
どんどん高度を上げ、インターラーケン[Interlaken]の町が小さくなる。
蒸気はモクモクと出ている。トンネルに何度も入る。長いトンネルに入ったときには窓から煙が入ってきて、息ができないほど煙たかった。そして、トンネルの中は全く光がなく、文字通り真っ暗だった。
「蒸気機関車が日本で走っていた頃は、トンネルに入る前に窓を閉めなければならなかった。そして、真っ暗になるので泥棒に気をつけなければならなかった。」とかつて母から聞いたことを思い出した。
下りの電車とすれ違う。
ご機嫌なNAOMI。
中間駅のブライトラウエネン[Breitlauenen]駅で停車。車掌さんが40分間の休憩(停車)を扉を開けながら全員に伝える。長い休憩にびっくりしたが、頂上到着時刻が遅い理由が分かった。
機関車は火を消して一休みしている。一気に頂上まで上るとオーバーヒートしてしまうのかしら?
蒸気機関車を見て喜んでいたら、牛の大群が駅の横を通り過ぎていった。
パンタグラフの付いた電車とすれ違う。ここの鉄道の機関車は1914年の電化当時から走り続けている、旧式のかわいい豆電気機関車だ。
乗客は景色を見たり、飲み物を飲んだりして休憩を楽しんでいる。
私たちは蒸気機関車をたっぷり見て楽しんだ。
NAOMIはご機嫌で蒸気機関車を楽しむ。
給水と機関車の整備が始まった。
急勾配の坂を上ったので、機関車は大量に水を飲んでいる。
石炭が見える。
貴重なものを見ないのはもったいないので、揺すっても起きないTAKUTAKUを無理やり起こす。
機関士の作業を見続けるNAOMI。
アプト式ラックレール。
リンゲンバッハ式ラックレール。
レストランがある。
ラックレールの線路のポイント。たくさん線がある。
40分も休憩があるのでたっぷり楽しめる。
湖が美しい。天気が心配だったが雨が降らないのでありがたい。
さっきの牛たちの小屋だろうか?
乗客が座席に戻り始める。
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