フィンスターアールホルン登山とスイス中部観光(2008年夏)
シンプロン・トンネルを越えてイタリアのドモドッソラからチェントバリー鉄道(正しくはティチーノ地方鉄道(FART)という)に乗車した。沿線を観光しながらスイスのロカルノまで行った。
ブリーク駅はとても広く、様々な列車が停車している。
古いタイプの機関車。新しい機関車のデザインよりもこちらが好きだ。
ブリーク[Brig]駅に列車が入線する。
私たちはシンプロン・トンネル[Simplon Tunnel]を越えた次の停車駅ドモドッソラ[Domodossola]で下車する予定だが、乗車する列車は、私が強く行きたいと思っているが一度も行ったことのないヴェネツィア行きだ!終点まで乗っていきたくなる。
列車はブリーク[Brig]を発車するとまもなく1906年開通のシンプロントンネル(19.803Km)に入る。
シンプロントンネルは1982年まで76年間世界最長トンネルの記録を保っていた。記録を破ったのは上越新幹線の大清水トンネル22.228kmだ。
この列車ではイタリア語が飛び交っている。乗客が子供たちに陽気に話しかけてくれるが、英語が通じない。言葉は全く通じないがジェスチャーで子供と遊んでくれる。車内は人が多く混雑していたが、面白いおじさんと美人のお姉さんがTAKUTAKUと遊んでくれたので楽しかった。
トンネルを抜けると景色が変わった。牧草地がなくなる。
青空が濃くなった気がするのは気のせいか。トンネルの中で国境を通過して、すでにイタリアにいる。
車内でパスポートコントロールを受ける。いかめしい顔をした係員が通路を歩き、私たちのように明らかに外国人という人だけをチェックをしていた。
ドモドッソラ[Domodossola]駅で下車する。ここはイタリアだ。
チェントバリー鉄道(正式名はティチーノ地方鉄道(FART))に乗り換えるため地下へ下りる。
チェントバリーとはイタリア語で100の谷という意味なので、どんな景観が待っているか楽しみだ。この路線はローカル線だがスイスとイタリアの国境をまたぐ国際列車だ。車両もスイス、イタリア両国のものが運行している。列車先頭の国旗でどちらかが分かる。この列車はイタリアのものだ。運転手の左側のパノラマシートが空いていたので、大喜びで着席する。こちらの列車ではパスポートコントロールは受けなかった。
観光客がたくさん待っている。地下の駅なのでイタリアらしさを感じることが出来ない。
ティチーノ地方鉄道(FART)の駅は地下にあるので車窓は真っ暗だが、心は晴れ晴れ、景色が楽しみだ。出発が待ち遠しい。
運転席。
少し進むと外に出る。
すれ違う。
国際列車だけど単線でローカル色満点。
石造りの建物。
まだ、イタリアだ。
ブドウ畑
深い谷。
スイスの列車とすれ違う。
車窓がとても楽しい。見慣れた景色とは違っている。
車庫にイタリアの電車がいる。
ここまでがイタリア。
石橋の上を走る。
こんなに高いぞ!
11時20分、スイス側国境駅カメド[camedo]駅に停車した。チェントバリー鉄道の名所、カメドの鉄橋を列車が通過するところを見るため下車する。
大慌てで、荷物を駅の片隅に放り投げるように置き、大鉄橋が見える道路へ向かい一目散に道を駆け上がる。
頑張って走ったが、自分たちが乗ってきた列車が鉄橋を通過するのには間に合わなかった。
次の列車を待つほどの時間はない。鉄橋だけの写真を撮る。鉄橋だけでも十分美しい。
ゆっくり歩いて駅へ戻る。
上に教会が見える。
カメド駅。日差しが強い。ピンク色の駅舎が可愛い。
今度乗る列車はスイスの電車だ。先頭車両の小さな国旗で判別する。
カメドの鉄橋の上からの車窓。メレッツァ川の水の緑が美しい。
11時56分、次の見所であるイントラーニャ[Intragna]駅で下車する。
電車と記念撮影。
カメドの鉄橋を通過する列車を写すことは出来なかったが、イントラーニャではきっちり写真に収めるぞ!と意気込みながら、線路を横切りビューポイントへ向かう。
かわいい建物の壁。
素晴らしい!イントラーニャの鉄橋を可愛い2両編成の列車が通過する。
記念撮影。
鉄橋と教会の鐘楼とオレンジ色の建物が絵になる。
近くの木陰のベンチでパンとハムとバナナのお昼ご飯にする。
4両編成だと一段と迫力があり美しい。良いものが見えた。12時41分、満足したし、これからの予定もあるので駅に戻る。
近くの山へロープウェイがかけられていた。バス停が見える。
この向こうが、イントラーニャの鉄橋である。線路が急カーブしている。
イントラーニャ[Intragna]の駅舎。この駅もピンクだ。強い日差しにピンク色が良く映える。
イントラーニャ[Intragna]駅の向かいの黄色の建物はレストランだ。美味しそう。
列車が来た、さあ乗車しよう!とたぬとTAKUTAKUは乗車する。そその時、TADAとNAOMIは撮影に忙しそうだった。
ドアが閉まる直前にNAOMIがまだ乗車していないのを発見!
TAKUTAKUと一緒のたぬは動きが鈍く下車できなかった。一瞬真っ青になったが、TADAも気が付いて下車していた。ふー良かったと胸をなでおろした。
私たちのチケットはスイスセイバーパスだ。だから全員一緒に乗車していなければならない。そのチケットはTADAが所持している。
とても美しい車窓を楽しみながらも車掌さんが現れたらどうしようとドキドキしていた。夫が乗り遅れたという理由で許してもらえるかしら??
次の停車駅で下車し二人を待つ。
駅の近くでは多くの人たちが川水浴を楽しんでいた。日差しが強くとても暑いので川水浴日和だ。
13時40分、ティチーノ地方鉄道(FART)のロカルノ駅に到着する。
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