フィンスターアールホルン登山とスイス中部観光(2008年夏)
世界一の急勾配の蒸気機関車による山岳鉄道ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)に乗車した。車窓からの景色、蒸気機関車、頂上からの景色のすべてが素晴らしいアトラクションだった。
いよいよ世界一の急勾配の蒸気機関車が走るブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)に乗車するぞ!。毎日忙しいが、行きたい所は山ほどあるので疲れたとは言ってられない。でも、やっぱり疲れている。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道[Brienz-Rothorn-Bahn(BRB)]は1889年に敷設工事を開始し、3年後の1982年に開通し1914年まで走っていたが、第一次世界大戦により運休していた。その後、SLの価値が見直され、電化しないまま1931年に再開された。BRBがあるので、鉄道王国スイスはいつになっても電化率は100パーセントにならない。
ブリエンツ[Brienz]駅に戻る。私たちが乗る蒸気機関車が車庫から出てきた。
ブリエンツ・ロートホルンの蒸気機関車には1891年製の骨董的な機関車もあるが、私たちが乗るのは1992年製の新鋭蒸気機関車だ。軽油炊きで環境にやさしく、高性能で取り扱いも簡単らしい。
ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)は1892年開通。
2日前に乗ったシーニゲ・プラッテ鉄道(SPB)の蒸気機関車とはぜんぜん違う。新しく、設備が近代的だ。軽油を使っているから当然石炭はない。しかし、 石炭はあったほうが気分が出る。
ロゴがかわいい。
車庫。
手前の車庫の横の線路からディーゼル車が出てきた。
いろいろな道具がある。
ディーゼル車がショベルカーを載せている。工事現場まで運ぶのだろう。
客車はかまぼこ型のパノラマ車両だ。まもなく発車する。満席の乗客は、胸をわくわくさせて出発を待っている。ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)にはトンネルが6つあるが長いトンネルがないので窓が開け放たれた車両でも問題がない。
9時37分ブリエンツ[Brienz]発、10時33分ブリエンツ・ロートホルン[Brienzer Rothorn/2252m]着の予定だ。全長7.6m、頂上駅までの標高差は1678m、約一時間のすばらしい鉄道の旅に出発する。
新鋭蒸気機関車なので白い煙を吐いている。前回来たときには古い蒸気機関車を見たので、黒い煙を大量に吹き出していて、大丈夫かしら?と思った。
私たちが乗車するのは16番だが12番の用意も始まった。12番も1992年製。
どんどん高度を上げる。ブリエンツ湖[Brienzersee/173m]がきれいに見えてきた。
TAKUTAKUは立ち上り、夢中で蒸気機関車を見ている。落ちないように支えるのが大変だ。
10時04分、中間駅プランアルプ[Planalp/1341m]に停車。給水が始まる。
給水中に、女性がチーズを売りに来た。
水を得た機関車から、蒸気がたくさん吹き出た。
5分ほど給水を行った。運転手が乗車し発車。
心が休まる緑の牧草地の中を列車が走る。
牛が急な斜面で草を食べている。彼らは落ちることはないのだろうか?
列車はどんどん高度を上げる。
とても景色が良く楽しい。
頂上駅が見えてきた。
頂上駅到着。機関士は機関車の整備をしている。
シューと蒸気をたっぷり吐いた。
記念撮影。
さてこれからはミニハイキング。ブリエンツ・ロートホルン[Brienzer Rothorn/2252m]の頂上まで往復します。駅から途中のレストランまで、リフトで荷物を運んでいた。
ブリエンツ湖[Brienzersee/173m]の色が美しい。高低差は2000m以上ある。
蒸気機関車と牛たちが絵になる。最大勾配250パーミル(100m進む間に高度を25mあげる)、平均勾配225パーミルだ。日本の大井川鉄道は90パーミル。
こんな素敵な景色を見ながら、頂上までのハイキングをする。しかし、登山中に作ってしまった靴擦れがとても痛くて、ゆっくりしか進めない。TADAは時間がないと言って、TAKUと二人で先に行ってしまった。NAOMIと二人で写真を撮りながらゆっくり進む。
花がたくさん咲いていてとてもきれいだ。
紫色が美しい。
すり鉢状になった斜面を蒸気機関車が進む。
近くを見ると、草の緑、蒸気機関車、牛たちが楽しい。
視線を遠くへ移すとブリエンツ湖[Brienzersee/173m]やベルナーアルプスの山々の眺望が素晴らしい。
レストラン。前回、来たときはここでチーズのセットを食べた。今回はまだお腹が空いていない。
私がのろのろ歩いていたので、乗るつもりだった列車に乗り遅れた。そこで、時間ができたので土産物屋へ行く。とてもかわいい蒸気機関車グッズがたくさんあり、買い物に火がついた。
キーホルダー、Tシャツ、磁石、置物、、、、、たくさん買った。その後、こんなにかわいいグッズは見つからなかったので、ここで買っておいてよかった。
スイスでは、標高が上がっても値段が上がらないのがよい。ただし、標高が低いところでも十分高い。
駅には14番と15番の蒸気機関車が停車していた。
新しい機関車だ。
マイリンゲン[Meiringen]の飛行場が見える。スイスには小さい飛行場があちこちにある。
12時18分、頂上駅を出発して下り始める。
ポー。蒸気機関車のリズムが心地よい。
客車の窓はとても大きく、景色をたっぷり楽しめる。
湖の向こうにインターラーケン[Interlaken]の町が見える。
牛が草を食べているところのすぐ下を通る。牛を下から近くで見ると迫力がある。
待避線でしばらく待っていると、下からの列車が来た。
蒸気機関車とすれ違う。
手でポイントを切り替える。
TAKUTAKUは見たいものばかり。蒸気機関車を覗き込んで見ている。
下りも給水を行う。
TAKUTAKUは覗き込んで見ている。
NAOMIはビデオを撮っている。
12時55分、中間駅のプランアルプ[Planalp]に到着した。駅には駅舎はない。
ブリエンツ[Brienz]の町が近くなった。
またすれ違う。待避所はプランアルプ[Planalp]駅を含めて三ヶ所ある。
13時21分、ブリエンツ[Brienz]駅に到着する。記念撮影をした。
停車中に整備を行っている。グリンデルワルトへ戻るには早すぎ、それほど遠くへは行けない中途半端な時間なので、バレンベルグ野外博物館[Ballenberg Freilichtmuseum]まできのう見そこねた建物やイベントを見に行くことにする。
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