フィンスターアールホルン登山とスイス中部観光(2008年夏)
ユネスコの世界遺産に指定されている3つの城を擁すベリンツォーナを観光した。まず旧市街を歩いてからカステルグランデを見学した。
子供たちは、今朝ホテルのチェックアウトのときに貰った熊とボールのぬいぐるみで遊んでいる。私たちは車窓を楽しんでいる。
どこかの駅に近づいたようで、電車はスピードを緩めた。車窓から素晴らしい城が眼に入った。こんな風景普通じゃあない、ここはベリンツォーナ[Bellinzona]に違いない。と慌てて下車する。
10時58分。ベリンツォーナ[Bellinzona]駅で下車する。この駅は大きいのでいろいろな列車が停車している。
ベリンツォーナ[Bellinzona]はティチーノ[Ticino]州の州都、人口は1万7千人。スイスのイタリア語圏はティチーノ州だけだ。この町は3つの城を擁し、西暦2000年に世界文化遺産に登録された。どのような町が楽しみだ。
イタリアとドイツ、フランスを結ぶアルプス越えのルートはサン・ゴッタルド峠、ヌフェネン峠、サンベルナルディーノ峠など数本あるがどれもベリンツォーナ[Bellinzona]を通らなければならなかった。このため、北イタリアの勢力とスイスとの間でベリンツォーナの谷を確保するための攻防が繰り返された。その過程で15世紀末までに3つの城が建設された。
駅前の風景。ピンク色の建物が陽光を受けて輝いている。
これがベリンツォーナ[Bellinzona]の駅舎。
どんな旧市街が待っているか楽しみだ。駅前からスタツィオーネ通りを進む。
丘の上にサッソコルバロ城が見える。頑張って3つの城を回るぞ!
まっすぐな道を進む。
街路樹が元気よく茂っている。
11時12分。旧市街中心部のコレジアータ広場に近づくと建物の色が鮮やかになってくる。
広場の店ででミネラルウォーターを買う。今日は日曜日でコープが営業していないため、キヨスク等で割高なものを買わなければならない。
広場の建物の上にベリンツォーナ[Bellinzona]の3つの白で最も大きなカステル・グランデ(グランデ城)が見える。
ベンチでくつろぐ人々。
オープンカフェの椅子がたくさん並んでいるが、まだ11時なので誰も飲んでいない。
11時18分、人通りが少し増えてきた。
市庁舎[Municipio]が見える。
右の建物はコレジアータ教会。
オレンジ色がきれいな建物。
アーチ型回廊が素敵なベリンツォーナ市庁舎[Municipio]。毎週土曜日には朝市が開かれる。
市庁舎[Municipio]の中庭には大砲が展示してある。
楽しい看板。
蛇の看板は何を表すのだろう。
市庁舎[Municipio]のアーチ型回廊は花で飾られている。
コレジアータ広場を後にして、カステルグランデ[Castelgrande]へ向かう。城壁がところどころに残っている。
かつてはモンテベッロ城[Castello di Montebello]からカステルグランデ[Castelgrande]さらにティチーノ川に至るまで城壁が延びていた。
中世の町に乗用車が存在していて不思議だ。
山の上に見えるモンテベッロ城[Castello di Montebello]は別名カステルピッコロ(小城)と言われている。カステルグランデ[Castelgrande]は大城という意味。
少し上ったのでオレンジ色の屋根が良く見えるようになり楽しい。カステルグランデ[Castelgrande]はベリンツォーナ[Bellinzona]の町の真ん中にある巨大な岩の上にある。ここにはローマ時代に砦が設けられ、その後13世紀から14世紀に城が拡張され現在の姿に近づいた。
中世にタイムスリップしたようだ。
とても日差しが強いので日陰を選んで歩く。エレベータで上まで上がれるのだが、どこにあるのか分からなかった。
カステルグランデ[Castelgrande]からモンテベッロ城[Castello di Montebello]、丘の上のサッソ・コルバロ城[Castello di Sasso Corbaro]を望む。右下はコレジアータ教会。
芝生広場には現代のオブジェが並んでいる。中世と現代が融合している。
カステルグランデ[Castelgrande]にはトッレ・ビアンカ(白い塔27m)とトッレ・ネラ(黒い塔28m)の2本の塔があり、ベリンツォーナのランドマークとなっている。塔は13世紀から14世紀に建設された。
二つの塔は登ることが出来る。塔を結ぶ城壁の上を歩いて塔に登る。
塔の上からは素晴らしい風景が楽しめる。この城を確保することが防衛上どれほど重要なことか良く分かる。
鉄道の線路が見える。
塔からは中庭も良く見える。
城壁がティチーノ川に向かって続いている。城壁の上は散歩道になっている。
2つの城を望む。
中世の戦いの時にはここにも兵士がたくさん並んでいたのだろう。
芝生の緑が心を和ませる。
平和な時代に城壁の上を歩くのは子供も大好きだ。
城壁の上の芝生を歩くのはとても楽しい。ずっとずっと歩いていたい。
場内の芝生には移動可能なベンチがおいてあり、市民がくつろげるようになっている。
12時24分、私たちもここで、パンとバナナを食べる。
カフェもある。
この散歩道の下にも通路がある。
城壁の中への入り口
中は暗いのでドキドキする。どこまで続いているのか分からない。
しばらく進んで引き返す。
1970年代までは廃墟同然になっていた。それを1980年代にルガーノ生まれの建築家オーレリオ・ガルフェッティが生き返らせた。
オーレリオ・ガルフェッティのセンスの良さに感動を覚え、スイス人の歴史・文化を大切にし生かし続ける心にも感心させられる。そういう心があるからどこの町にも生きたまま旧市街が残っていて、訪れる私たちを感動させるのだろう。
カステルグランデ[Castelgrande]でずっとくつろいでいても楽しいが、残りの2つの城にも行きたいので、次は一段高い丘にあるモンテベッロ城[Castello di Montebello]へ向かう。一番上のサッソ・コルバロ城[Castello di Sasso Corbaro]までたどり着けるか??
カステルグランデ[Castelgrande]の階段を下る。
階段の道を下ってコレジアータ広場に戻る。
石畳の楽しい道が続く。
コレジアータ(司教座)教会が美しい。
お昼を過ぎたがカフェでお茶を飲んでいる人はいない。いつ飲むのかな?夜?
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