グリンデルワルトハイキングとレマン湖地方観光(2011年夏)
機関車が格好いい。
滑り出すように列車が動き始める。
線路は単線なので、対向列車が待避線で待っている。
当たり前だが、景色が美しい。
子供達も大喜びだ。
名古屋鉄道のパノラマカーも名車だったが、もう走っていない。こんな列車に乗車できるなんて、なんて幸せなのだろう。
運転手気分だ。
ビデオを撮ったり、写真を撮ったり休む間がない。 シャッターを切る右人差し指が忙しい。 私の腕ではたいした写真は撮れないのだが、じっとしていられない。
ツヴァイジンメンからは列車はカーブを繰り返し、高度を上げる。約30分で標高1049mのグシュタードに到着。 スイスで有数のリゾート地だ。 ヨーロッパの王族、貴族、有名スターが訪れる高級リゾートであり、彼らの社交場となっているといグう。 VIP席に座っていなければ下車しただろうが、降りるわけにはいかない。 見たところ、大きなホテルはたっておらず、シャレースタイルの建物が並んでいる。
駅前に赤土のテニスコートがありテニスの大会が行われている。 スタンドに客がたくさん入っている。ツアーの大会なのだろうか。
洒落た町並みだ。 私たちが滞在する日は来るのだろうか。
こんなに素敵な列車に乗っていなかったら、途中下車して町を散策したい。しかし、この列車から降りるわけには行かない。
露天の駐車場に高級車がずらりと駐められている。
どこの駅舎も可愛い。
少し進んだ先に、飛行場から、一人乗りの飛行機が何機も離着陸している。 金持ちの遊びなのだろう。
小さな駅舎だ。
まもなく、 シャトーデー駅だ。 シャトーデー[Château-d'Oex]では毎年1月に熱気球の国際大会が行われる。 以前テレビで、熱気球大会の様子を見たが、まさかその土地を通り過ぎるとは思っていなかった。 1999年3月21日世界一周無着陸飛行に成功した熱気球ブライトリング・オービター3号はここシャトーデーから飛び立った。 飛行に適した気流で約20年前から熱気球の村として知られるようになったという。現在では毎年1月の国際熱気球週間に80機もの熱気球が空を舞 う。
シャトーデー[Château-d'Oex]駅に停車する。
シャトーデーのお城だ。
2色の列車の顔を見てマジンガーZのあしゅら男爵の顔が記憶の奥底から甦った。(怖い2色の顔の悪役が出てくるアニメが何だったかを、上司に尋ねて、名前が わかった)
モンボヴォン[Montovon]に到着。グリュイエールチーズの産地の中心地グリュイエールへ向かう路線が分かれている。この駅から分岐する路線で約20 分でグリュイエール[Gruyères]に行ける。
列車は高度を上げていき、トンネルが多くなる。 前方展望席に乗車してトンネルを通過するのも楽しい。ヘッドライトを点灯せずに走行しているので、前方が暗くて、ほとんど何も見えないのが面白 い。
美しい緑だ。
先頭だからワイパーがこんなに近くにある。
モントルー[Montreux]に近づくと後半のハイライト。レマン湖が眼下に広がる。列車に右に左へと揺られながらカーブを下っていく。 まるで、自分が列車になったかのようだ。レマン湖が見えたときには思わず歓声を上げた。
横に目をやると、列車好きTAKUTAKUが、なんと飽きている。どういうことだ?。一緒に遊ぶことを要求してくるが、当然断る。
右に左にとカーブを下りながらモントルーに近づくので、右の車窓からも左の車窓からもレマン湖[Lac Léman/62m]が見え、一段と興奮する。
湖畔にはオレンジ色の屋根が光を受けて輝いている。
大都市に近づいた。家が多くなった。
湖上に蒸気船を発見。
ブドウ畑だ!
ブドウ畑の緑と湖の青のコントラストが美しい。
モントルー駅に静かに入線する。あーあ、ずっと乗り続けていたいが、終わってしまう。いくつもホームがあるからどこに停車するのか分からない。
列車が車両止めの前で停車。モントルー 14時30分の予定だったが14時21分に到着した。
前方に夢中になっていたので、車両にどれほどお客さんが乗車していたか、知らない。私たちの後ろの席に2人乗客がいたことだけは知っている。
記念グッズが売られている。
ゴールデンパスパノラミックと記念撮影をして、ローザンヌ行きの列車を待つ。
Powered by
Movable Type 7.9.7