レマン湖・スイス西部観光とシャモニで登山(2007年夏)
たぬがグランドジョラスに向けて出発した後、TADAはNAOMIとTAKUTAKUの3人でお昼寝する。昼寝後、まだ快晴なので、このままゆっくりするのはもったいないので出かけることにする。シャモニに来てから乗っていない電車に乗って、モンタンヴェール[Montenvers/1922m]に行き、ママが挑戦するお山(グランド・ジョラス)を見に行こうと言うツアーをTADAが企画する。 16時すぎにアパートを出て、16時44分にモンタンヴェール登山鉄道のシャモニ駅に到着する。
夕方から展望台に行こうとする人は少なくて、駅は空いていた。
電車の時間待ちの間、駅のまわりを周る。モンタンヴェール登山鉄道のシャモニ駅の駅舎はとても素敵な建物である。
駅舎の前には、電化される前に使われていた蒸気機関車が展示してあり、運転台まで上がることができる。もちろん体験する子供たち。
TAKUは鉄道には真剣である。
改札が開始されたので赤い電車にのりこむ。
NAOMIは一人分だけあいていた運転手席後ろの最前列に座る。場所もないし、TAKUTAKUは一人で座れないので3列目に座る。
そろそろ出発である。 17時5分にシャモニを発車する。
わたしたちの乗った電車は旧式(旧塗装)の電車らしく、赤と言うより朱色で塗られた車両が新型のようである。
ヨーロッパの夏は、サマータイムの影響と日照時間が長いのでまだまだ日没はあとである。 ブレヴァンやフレジェールなどの展望台があるルージュ(赤い)針峰群をシャモニの谷の対岸に眺めながら列車はあがっていく。
シャモニ、プラなどが谷の下に見下ろせる。
TAKUTAKUは車窓の眺めを一生懸命見ている。
約20分でモンタンヴェール駅に到着した。ここはもう標高1913mである。左側のリフトは、メール・ド・グラスの高さまで下りていて、氷河見物をするためのものである。今日はもう運転終了時間になるのでのらない。
モンタンヴェール[Montenvers/1962m]でわれわれを下ろして電車はシャモニに帰っていった。TAKUTAKUは、必ず電車にはきちんと「バイバイ」と手を振り、別れの挨拶をする主義である。人間にも必ずしたら、礼儀正しい乳児なのだが、、、そこは人並みである。
ホテル・モンタンヴェールの横を下りの登山電車は下っていった。
天を突き刺すドリュ[Aig.du Dru/3754m]
氷の海といわれるメール・ド・グラス氷河
ヨーロッパ三大北壁の一つ、グランド・ジョラス[Grand Jorasses/4208m]北壁
グランド・ジョラス[Grand Jorasses/4208m]とメール・ド・グラス氷河
3000mを超える高さのシャモニ針峰群[Aiguilles de Chamonix]]も頭上にそびえている。
と山に感動しているはTADAばかりで、子供たちは氷河へ下るリフトに興味が移っている。2人で話しながら一生懸命見ている。
17時40分。モンタンヴェールからの下りの電車は、すごく人が並んでいて満員状態。これではどうせ乗れないので最終電車までじっくりモンタンヴェールを楽しむことにする。
ドリュの左側の肩には、グラン・モンテ展望台[Grand Montets/3297m]が見えている。シャモニではエギーユ・ド・ミディ[Aiguille du Midi/3842m]についで高い展望台であるが、まだ行ったことはない。
少し見にくいが、メール・ド・グラス氷河まで下りていくリフト。
ロシュフォール稜
メール・ド・グラス[Mer de Glace]氷河は、5年前に比べても地球温暖化の影響で後退してしまっている。
おなかが空いてきたのでベンチでフランスパンを食べるTAKUTAKU
ホテル・モンタンヴェールも少しだけ見に行った。今日ここに泊まる人はラッキーだ。きっと素晴らしい朝晩の光景をみることができるだろう。 われわれは帰らねばならないのでダッシュでモンタンヴェール駅に戻る。
ドリュに雲がかかってきた。 18時30分の最終電車でモンタンヴェールを後にする。
最終電車になると行きよりさらに空いていた。運転手後ろの特等席に陣取る子供隊。ホテルの夕食に間に合わなくなるからだろう。その点、われらは気軽なアパート組。
モンタンヴェール登山鉄道は単線で、途中にすれ違いのための待避所が何ヶ所かあるが、最終電車なのでほとんど待たずにそのまま通過。
シャモニまで戻ってきた。シャモニ駅に着く直前の左側に子供向けのアウトドア遊戯施設がある。有料だし、忙しいので行っていないが、、、
18時52分、シャモニ駅がみえてきた。
シャモニ駅で下車後、車庫にさっていく登山電車を見送るTAKUTAKU。気のせいか憂愁の万感の思いをこめて見送っている気がする。ほとんど病気に近い。
モンタンヴェール登山鉄道にもラックレールがあります。 登山鉄道を見送ってから、シャモニバスでアパート近くまで戻り、急いで帰って子供たちに食事をさせ、風呂に入れて寝せる。明日の朝も快晴が予想されるのでがんばってどこかを見に行こう。たぬも登れるといいな。
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