エンガディンとグラウビュンデン周辺鉄道旅行(2009年夏)
クールからスイス最大の私鉄レーティッシュ鉄道のアルブラ線に乘り、エンガディン地方のリゾートであるサン・モリッツへ向かった。
クール[Chur]でレーティッシュ鉄道(RhB)アルブラ線に乗り換える。
レーティッシュ鉄道アルブラ線はクール[Chur]~ライヒェナウ~サメダン~サンモリッツを通る路線だ。世界的に有名な石造りの鉄道橋ランドヴァッサー橋を通過する。
トロッコ客車があるぞ!いつ走っているのだろう?
クール[Chur]の駅はとても大きい。
列車の編成案内板。
クール[Chur]の隣駅Reichenau-Tamins駅。この駅からサン・モリッツ[St. Moritz]までは氷河急行のルートでもある。
車窓が楽しい。雪解け水を含んだ川が静かに流れている。この川はドイツからオランダへ流れて北海に注ぐライン川の上流にあたる。
列車は機関車に曳かれて、のぼり勾配を進む。
ランドヴァッサー程ではないが、素敵な石橋を通過する。ランドヴァッサーに向かって気持ちがはやる。
ランドヴァッサー橋(およそ100年前に造られた。川底からの高さ65m、6連石橋リアーチ橋)は工事中だ。知ってはいたがとても残念である。
景色を楽しめるように列車は速度を落として走行する。右側の席がお勧めだ。
橋を過ぎると列車は長さ216mのランドヴァッサートンネルに吸い込まれる。トンネルから出るとフィリズール[Filisur]駅に到着する。
フィリズール[Filisur]駅。この駅からダヴォス[Davos]方面のダヴォス線が分かれている。
ベルギューン/ブラヴォーン[Bergün/Bravuogn](1372m)からプレダ[Preda](1789m)間では417mの標高差を上る。そのためにアルブラ川を4回横切り、3ヶ所のスパイラル・トンネルを通る。なお、ベルギューン/ブラヴォーン[Bergün/Bravuogn]はベルギュンと書いてある本も多い。
右に左に、何度も同じ村を高度を変えつつ見ることが出来て、興奮する。
坂を上るので、先頭だけでなく最後尾にも機関車をつけている。
列車はぐんぐん高度を上げる。
先ほどは横に見えたベルギューン/ブラヴォーン[Bergun/Bravuogn]の村が眼下に見える。
またまた素敵な石橋を通過する。
上に下に線路が見える。通過した線路、これから通る線路、どちらも見えて興奮する。
一番面白いところで、TAKUTAKUがトイレを催す。仕方がないのでトイレに行っている間に、過ぎてしまった。私は本日はこの景色を楽しむことが出来なかった。(しかし、この後、滞在中に何度も楽しめた。)
乗車している列車の車窓から線路が見えるなんて、なんて楽しいの!
おー。ベルニナの山々が見えてきた。
すれ違う。
素敵なお顔だ。
トロッコ列車が走っている。私は、あー楽しそう!と思っただけだったが、TADAは何とか子供たちを乗せてやりたい、と思い、いつどこで走っているか調べてくれたので、後で乗ることが出来た。ありがとう。TADA。
プレダPreda駅(1789m)
プレダPreda駅を過ぎると列車はアルブラトンネル(延長5865m)に入る。
アルブラAlbulaトンネルは標高1823mにあり、アルプスを越えるトンネルとしては一番の高所にある。トンネル上のアルブラ峠(2312m)は分水嶺であり、峠より南に降った雨はイン川からドナウ川へ、そして黒海へ。北側に降った雨はアルブラ川からからライン川へ、そして北海に注ぐ。
トンネルに入ってから約15分後アルブラトンネルから出ると、サメダン[Samedan]駅に着く。
車両基地がある。この中にモンスター(蒸気機関の除雪車で、今も冬季には活躍する)がいるのだろうか?
サメダン[Samedan]駅。クール[Chur]から直通のベルニナ急行はここで左に曲がっていく。
イン川の水が静かに流れている。
トンネルに入る前とはうって変わって、静かな平らな風景だ。平らな景色の向こうに雄大に聳え立つベルニナの峰が見える。
エンガディンの谷。とても静かな景色だ。
森の中を進む。
サンモリッツ駅では機関車や列車の入れ替えが頻繁に行われているので、働く車両がいて楽しい。
サンモリッツ[St.Moritz]湖が見える。ドキドキする。
二番線に到着したので、地下の連絡道を通って駅から出る。
レーティッシュ鉄道の素敵な車両がたくさん並んでいる。
機関車君、お疲れ様でした。
スイスの列車は長編成なので、ホームは長い。
14時5分にサンモリッツ[St.Moritz]着。サンモリッツは肌寒い。
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