エンガディンとグラウビュンデン周辺鉄道旅行(2009年夏)
ポスキアーヴォでベルニナ線を下車し、イタリアの影響が強くみられるおしゃれな中世の趣を残す旧市街を散策した。
14時24分、ポスキアーヴォ[Poschiavo]で下車する。
列車が長いので駅のホームもとても長い。
ポスキアーヴォ駅は大きな駅だ。駅のインフォメーションで町の地図をもらい、川を渡り、旧市街へ向かう。
14時30分、散策開始。駅前にレストランがある。
ポスキアーヴォはグラウビュンデン州の最南端にあり、イタリアまで伸びるポスキアーヴォ谷の中心地で、公用言語はイタリア語で9割ほどの人がイタリア語を話している。
たくさんの道標がハイキングを勧めているかのようだ。まずは、南へ向かう。中心地へ向かう前にまず、町の外れにあるパラッツィと教会を見るつもりである。
なんて綺麗な芝生なのだろう。
出窓が楽しい。
サンビットーレ[San Vittore]教会が遠くに見える。
石畳の道路の横断歩道がかわいい。
小さな公園があるので、滑り台を楽しむ。
かわいい消火栓。
お花畑が美しい。
パラッツィ[Palazzi]
町の南を通るパラッツ通り[Palaz]には移民先のスペインから戻った人たちが19世紀に建てた豪華な建物が並んでいる。
急にTAKUTAKUが走りだす。
Chiesa Santa Maria Assunta(教会)
1692年から1712年にかけて作られた、このバロック様式の教会はスイスで最も美しい教会のひとつと言われている。
進行方向を南から北へ変え、町の中心部へ向かう。
人影は少ない。
屋根の形が面白い。
水飲み場。
15時17分、旧市街のコムナーレ広場に着く。ここが町の中心である。町の中心コムナーレ広場はびっくりするほど華やかだ。8世紀に建立されたサン・ヴィットール教会。中の装飾品を見てまた驚く、どこまで豊かなのだろう。ここで結婚式が行われていた。12世紀に造られた旧タウン・ホールのカーサ・トーレなど石のスレート葺きの建物が並ぶ。
広場に入るとまるで中世の時代に迷い込んだようだ。オープンカフェでは市民や観光客が楽しそうにお茶をしている。広場にいるだけで、陽気な楽しい気持ちになる。
1682年に建てられたホテル・アルブリチ。かつては邸宅だったが、現在はホテルとして利用されている。このホテルのパンフレットにはとても素敵な部屋の写真が載っていた。時間と予算が許せば泊まってみたい。
8世紀に建てられた重厚なサンビットーレ[San Vittore]教会。
サンビットーレ[San Vittore]教会で結婚式が行われていた。
サンビットーレ[San Vittore]教会の向かいにあるパン屋のディスプレイ。美味しそうだ。
こじんまりとしたコムナーレ広場の周りには、中世の有力者の邸宅が並んでいる。
市庁舎の塔
コムナーレ広場には大理石の柱や飾りに見える精巧なトロンボイユ(だまし絵)が印象的な邸宅、後期ゴシックの教会文化財指定されているホテルなど、16から19世紀の建物が並んでいる。ベルニナ峠の南の玄関口であり、昔から交易で栄えたのだろう。
建物の窓の下に立派な紋章が飾られている。
Sant'Ignazio
1642年から1653年建立のプロテスタント教会。塔は1677年から1685年に建てられた。裏にはプロテスタントの墓地がある。
広場から見たサンビットーレ[San Vittore]教会。
結婚式が終わって静かになったサンビットーレ[San Vittore]教会の中に入る。
16時7分。ポスキアーヴォ[Poschiavo]をたっぷり散策したので駅に戻ることにする。
ポスキアーヴォ[Poschiavo]からサン・モリッツ[St. Moritz]へ戻る。アルプ・グリュム駅[Alp Grum/2091m]近くのオメガループを駆け抜けるレーティッシュ鉄道(RhB)。
サン・モリッツ[St. Moritz]の駅舎。国際リゾートの玄関口の駅とは思えない簡素である。
氷河急行から下車した団体客が観光バスに吸い込まれていく。
ポスキアーヴォ[Poschiavo]のパン屋で買ったパンを夕ごはんに食べる。ティチーノ地方の白パン(tessinerbrot(独)Pane Ticinese(伊))。ひまわり油など植物性のオイルを使って小麦で作る白パン、周りが硬くて中はさくさくしていてとても美味しい。
このパンも美味しかった。グラウビュンデン地方のライ麦リングパン、ライ麦と小麦を混ぜて作られるリング状のパン。子供たちには不評だった。独特のにおいがあるパンだった。栗のお菓子も欲しかったが、欲しいものがなかった。
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