エンガディンとグラウビュンデン周辺鉄道旅行(2009年夏)
「歴史的鉄道の道」のハイキングを楽しんだ後、オーバーエンガディンの村、ツォーツを見に行った。プランタ家の館を中心にとても立派な広場があり、面白かった。
プレダ[Preda]から引き続きレーティッシュ鉄道(RhB)に乗車し、ベーベル[Bever]まで戻ってきた。この駅はレーティッシュ鉄道(RhB)のクール[Chur]方面へ向かうアルブラ線とシュクオルタラスプ[Scuol-Tarasp]へ向かうエンガディン線がわかれる駅である。
たっぷり楽しんだが、もう一観光するのだ。ベルギューン/ブラヴォーン[Bergun/Bravuogn]で買ったチーズを手にご機嫌のTAKUTAKU。
一度サメダン[Samedan]へ戻り、イン川沿いに走る路線(昨日乗車したグアルダ[Guarda]・アルデッツ[Ardez]方面)に乗換えて、ツオーツ[Zuoz]へ行く。
ぎゃー。お化けだ!
子供たちは元気で列車の車内は騒がしい。声を抑えるように何度も注意する。
列車はイン川に沿って走る。
15時35分、ツオーツ[Zuoz]駅で下車する。標高1716mにある谷に南面する斜面の小さなリゾート村だ。
駅の近くにコープがある。
中心部から外れたところにある教会。この教会を見て、あれれ?、ツオーツって貧しい村だったかしら?おかしいなと思う。それは大間違い、そこから広場に向かって歩くと、おしゃれで特徴的な建物がたくさん建っている。
窓がかわいい。
ツォーツ[Zuoz]はエンガディン地方の典型的な村なので、スグラフィットの素敵な模様が建物に描かれていて、目を楽しませてくれる。
入口はアーチ型。
歴史的にはツォーツ[Zuoz]はアッパーエンガディン地方の政治的な中心だった(今ではサンモリッツとサメダン)ので村にかつての豊かさが漂っている。
素敵な絵画だ。
飾り窓で、窓が大きく見え、建物が一段と明るい印象になる。
Q:さて、これは何でしょう?
A:雨戸を留める金具です。
15時56分。ツォーツ[Zuoz]の中心にある広場についた。広場には黄色い館のプランタ家の館がある。入り口へ続く階段の彫刻が見事だ。1449年にオーストリア軍が侵攻してきて村は戦火に見舞われ、広場は被害にあった、その後復興しているので広場の建物はそれ以降に建築されたものである。
ホテル・クルシュ・アルバ(白十字亭・1570年建築)
壁いっぱい横一列に紋章が描かれている。その紋章は 聖ルティウスを中央に、三州同盟やプランタ家の紋章だ。紋章と窓の、窓枠の白い縁取りがかわいい。
この地の支配者プランタ家の館。プランタ家は1798年までこの地を支配していた。
プランタ家の館は、支配者の家だけあって大きい。
お祭りが行われていたので、子供たちが集まっており、見世物が催されていた。
役場と小学校に使われている18世紀の建物。ツォーツ[Zuoz]で話されている言語の割合は1980年にはドイツ語が38.53%、ロマンシュ語が38.87%だったが、2000年にはドイツ語53.22%、ロマンシュ語25.79%となっている。
1980年には僅かながらロマンシュ語のほうが多く使われていたが、2000年にはドイツ語が半数以上話され、ロマンシュ語はドイツ語の半分以下しか話されていない。
広場の真ん中の水のみ場には立ち上がった熊の像がある。熊はプランタ家のシンボルだ。村が斜面にあるので、広場も斜面になっている。広場の上の方から広場を振り返る。広場から続く坂道を上っていくと牧草地に出る。
村の外れにある新しい建物。村の中心部では見られない物干しもある。
石畳の道は楽しい。
ベゴニアの花が美しい。ベゴニアの花は飾り兼虫除け。
威厳が感じられるアーチ型の扉。ほとんどの家の玄関はアーチ型のドアだ。
曲がった形が楽しい。この塔を見て、全く不安は覚えないが、なぜか、ムンクの叫びを思い出す。
この建物は古そうだ。戦争で被害に合わなかったのだろうか?
路地の奥に素敵な家がある。
玄関の扉がお花で飾られていて美しい。窓の真ん中が開いているのも楽しい。蚊がいないからいいなー。
荒削りな感じの家も新鮮だ。
どの家も個性的で楽しい。日本の家ももっと個性的だと楽しいのにな。日本の家の外壁に絵を描くと、さぞ目立つだろう。私にその勇気はない。
尖った出窓が楽しい。
オブジェ。
広場に突き出た出窓やロココ調の石の手すりが付いている階段にも豊かさが現れている。
通りの上を建物の渡り廊下が通っていて面白い。
サン・ルッツイ教会。
サン・ルッツイ教会の庭への入口。
ツォーツ[Zuoz]の背後には牧草地が広がる。ツォーツ[Zuoz]では、夏はゴルフとハイキング、冬はスキー(4本のTバーリフト)とクロスカントリースキーが楽しめる。
ツオーツ[Zuoz]からサン・モリッツ[St. Moritz]の学校前広場のバス停まで直接エンガディンバスで一本で帰ることができた。
帰りにコープでブルーベリーを買う。甘酸っぱくてほっぺが落ちそう!
野菜たっぷりの夕食を食べて、おやすみなさい。
たっぷり観光して、へとへとだ。
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