エンガディンとグラウビュンデン周辺鉄道旅行(2009年夏)
シルスマリアからシルス湖をボートで横断し、マローヤで下船した。マローヤでは、ベルヴェデーレ城やローマ街道を見学した。
シルス湖[Silsersee/1797m]をボートで横切る。楽しい。
小さいボートなので、水を近くに感じられて気持ちが良い。
シルスマリア方向をふりかえる。右上にホテル
途中のイゾラの船着場、ここで数人下船した。近くのレストランで食事をするのだろうか。イゾラは夏の放牧村で牧草地が広がっているところに時代を感じる木造建築が建っている。ハイカー向けのレストランもある。
ぎゅうぎゅうに満員だったが、少し空いた。
バーベキューを楽しんでいる家族がいる。美味しいだろうな。
11時30分、マローヤ着。
船を下りるのをおじさんが手伝ってくれる。
折り返しにマローヤからシルスマリアへ向かう船に乗船する人は少ない。
シルス湖畔を歩いている人が大勢いる。
11時32分。水がきれいなので、子供たちはしばらくここで遊びたそうにしている。しかし予定を考えると時間がない。まだ今度と行って歩き出す。
こんなに透明な水。
シルスマリアだけでなく、マローヤでもボート乗り場から町の中心は遠い。
ボートがシルスマリアへ戻っていく。
マローヤ[Maloja]はエンガディンの谷の一番奥の村、画家のセガンティーニが晩年の5年間住み、アトリエを構えた村だ。
そして、毎年3月の第二日曜日に行われるエンガディン・スキーマラソンの出発点になっている。マローヤからツオーツまでの42kmがコースとなり。シルス湖上をスキーで通過する。参加者は一万数千人にも及ぶというから、真っ白なシルス湖の上は大賑わいとなるのだろう。
乗り換えバスの時間が迫っている。
古い建物だけでなく、新しい建物もある。
急いでバス停へ向かうがタッチの差で乗り遅れる。あと2時間、バスがない。TADAは不機嫌になっている。昼ごはんをバス停で食べた後、マローヤ観光をすることにする。
ホテルがあった。
セガンティーニの家。
アトリエは公開されているが気がつかかなかったので、外から、眺めただけだ。
12時45分。セガンティーニの家の前から森に入り、ベルヴェデーレ城を目指す。
歩きやすい道が続く。
目指す城が見えている。
ベルヴェデーレ城。
この城は、19世紀の中ごろベルギー人がカジノを造るつもりで造り始めたが、完成間近で工事をやめてしまい、そのまま廃墟になっていた。セガンティーニはこの廃墟を整備して住みたいと思っていたとガイドブックに書いてある。
氷河に削られて出来た岩穴。氷河のいたずらグレッチャー・ミュールといわれている。
岩穴は危ないので柵で囲われている。
城への入り口。
子供たちは岩穴に興味を持ったようだ。岩穴は40個近くあるらしい。
さあ、塔を上ろう。
塔の中。
塔の上からは素晴らしい眺望が広がる。マローヤ峠(1815m)を行き来する車が良く見える。マローヤ峠は2000年前、古代ローマ軍がクール[Chur]やライン川を目指して越えた峠だ、ローマの道も残っている。エンガディンの谷の終わりが良く見える。マローヤ峠を越えるとブレガリアの谷だ。
イン川の水源はマローヤ北側の山中の小さい湖ルンギィーン湖(標高2484m)だ。そこから流れ出した水が途中で滝となってマローヤの東外れに流れ落ちる。イン川はオーストリアを通りドナウ川に合流し、黒海まで流れていく。
シルス湖を望む。
ベルヴェデーレの塔の上には我々以外人はいなかったが、塔の下には若者がたくさんいた。
13時14分、塔の上。
ベルヴェデーレ城からは山道を通ってマローヤ[Maloja]の中心へ戻る。途中でTADAがTAKUを抱っこしていて足を滑らせ、山の斜面に転がり落ちた。TAKUはTADAがかばって下になったので無事だったが、TADAは擦り傷がたくさんできてしまった。
マローヤの山の中には二千年前のローマ街道が残っている。二千年もの昔から人と物が通ったかと思うと感慨深い。トラヤヌス帝も通ったのだろう。村からはローマ街道を通ってブレガリアの谷に出ることが出来る。
ローマ軍の車の轍の跡だろうか?
13時45分、バス停に戻る。ポストバスに乗車しブレガリアの谷のソーリオ[Soglio]へ向かう。
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